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(すてき旅)

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#歴史

歴史ミステリー 柳生十兵衛を追う! 伝説の剣豪、その真実とは?

今回は歴史探偵の雲です。 2024年末に奈良の柳生街道を歩いたのですが、その時に柳生十兵衛の話題が出ました。 柳生十兵衛は天狗と戦ったとか里見八犬伝に出てくるので、フィクションの人物と思っていたのですが、一緒に山に登った友人のTUBU君が実在の人物で柳生新陰流の使い手であると言います。 江戸時代初期に、この地に新陰流を学びに大勢訪れたと。 徳川家光の師範である。 ゲームにも出てくる隻眼の剣豪である。 TUBU君は詳しいです。 ほぉ、面白い話ですね。 MIZHOさんがTU

物部氏が独占! 大和政権で何があったのか?!

欠史八代 第十三話 第八代 孝元天皇  孝元天皇も事績が記録されていませんが、帝紀に記される皇妃や皇子に注目し、どのような時代だったかを考えたいと思います。 皇后と妃について  孝元天皇の皇后は鬱色謎命、妃は伊香色謎命と埴安媛です。埴安媛は第十代崇神天皇の時代に反乱を起こした武埴安彦の母です。 系図をつくってみました。埴安媛と孝元天皇皇女倭迹迹姫は省略しています。   できるだけわかりやすく作ったつもりですが、いかがでしょう。  『先代旧事本紀』によると、初代神武天

愛媛に伝わる神功皇后伝承

神功皇后の伝承地を巡る旅 ⑥ 愛媛編  道後温泉に行ってきました。 『伊予風土記』逸文に、【大穴持命(大国主命)は見て後悔し恥じて、宿奈毘古奈命(少彦名命)を活かしたいと思い、大分の速水の湯を下樋によって持って来て少彦名命に浴びさせたので、しばらくして生きかえって起きあがられて、いとものんびりと長大息をして「ほんのちょっと寝たわい」と言って四股を踏んだが、その踏んだ足跡のところは、今なお温泉の中の石に残っている】と記され、道後温泉本館の北側には、少彦名命が立ち上がった時踏

古墳を訪ねる③ 弥生時代最大級の墳丘墓 楯築遺跡

 岡山県倉敷市にある弥生時代の王墓、楯築遺跡。この遺跡は「古墳」ではなく「墳丘墓」になります。奈良県桜井市の纏向遺跡にある箸墓古墳で前方後円墳が定型化される約半世紀前、2世紀後半に造られた弥生時代最大級の墳丘墓です。 場所楯築遺跡は、岡山市北区との境に位置する倉敷市矢部にあります。遺跡の東側を流れる足守川流域は多くの弥生集落が点在し、このエリアは古代吉備の王都とも言える場所です。遺跡はその全体を見渡せる標高45mの小高い丘の上にあります。 時代墳丘墓の築造年代は2世紀後半

関東モノレールの旅③ ~東京モノレール中編

東京モノレール、中編です。 今回は東京モノレールに乗りながら、周辺の人々の歴史を話していこう。 ぜひ東京モノレールに乗りながら、その周辺に目を配っていただければ幸いです。さあ、出発しよう!! 浜松町から羽田まで、東京モノレールに乗る前に、浜松町駅のすぐそばに芝の増上寺、大門である。 徳川家の菩提寺として、上野寛永寺は江戸城の北東の鬼門(丑寅)に置かれ、増上寺は裏鬼門(風水は方角にこだわる)の南の抑えとして今の芝に移された。 のち、1953年にテレビ放送がはじまると各テレビ局

誰も隣に居てはならぬ?「無鄰菴」

京都の南禅寺の近くに「無鄰菴」という建物があります。 こちらは歴史の教科書にも登場する山縣有朋の別荘だった建物です! 「山縣有朋って誰?」と言うそこのあなた! 大丈夫です!私も知りませんでした😅 歴史の授業中何してたんだろう?私・・・ さて、今回はこの無鄰菴をご紹介するのですが 「名は体を表す」という言葉があるように この建物の無鄰菴という名は山縣有朋の人生を表しているんじゃないか? と私は思うのです。 では、歴史オンチによる偉人の話を始めましょう! 山縣有朋とは

あをによし 町屋のまち【今井町】奈良あるき

昨日の日曜日、ぽっかり予定が空いたのでどうしよう・・・ お天気はイマイチだったが近場に歩きに出かけた。 近鉄八木西口駅下車。 本日やってきたのは、今井町という重要伝統的建造物群保存地区。 何やらややこしい肩書きですが、簡単にいいますと古い街並みが残る町。 簡単すぎ? この町のことはもちろんずっと知っていました。 江戸時代あたりの街並み・・・と。 そしてこの駅は西ノ京どころではない回数を通過、もしくは下車している。 なのにこちら西口には出たこともなく、興味がなかったわけで

【ボタンの博物館@日本橋浜町】小さなボタンに世界の歴史

ボタンの博物館東京都中央区日本橋浜町1-11-8 1946年創業のボタンを中心とする服飾付属品メーカー、アイリスが運営している「ボタン」だけの博物館です。 完全予約制で、webサイトのフォームから予約できます。学芸員さんがガイドしてくださるガイドツアーが不定期に開催されていて、入館料にプラス500円になりますが、ガイド付きにして大正解でした。とっても気さくな学芸員さんがつきっきりで解説してくださいます。 館内は外からの印象よりずっとエレガントな雰囲気で、まるで高級テーラ

福島の猪苗代城へ

前回noteに続いて、週末に福島県の猪苗代と裏磐梯へ行った時の記録を遺しておこうと思います。 義父母に一緒に泊まりに行こうと誘われるままに、裏磐梯へ行ってきました。せっかく福島まで行くのだから、大学時代の旧友に会っておこうと思い、前乗りして猪苗代町に一泊しました。その友人が何度か行ったことがあるというコテージを予約しておいてくれて、わたしの家族と友人とで一泊する予定でした……が、当日になって息子が腹痛を訴えたため、急遽、わたしだけが先に猪苗代入りすることになりました。 出