表千家同門会 同門 ９月号 『清らかな茶の楽しみ』 より
時代にあったお茶
「新しいウィルスとの長い戦いも幾分疲れてきたように思いますが、マイナス面ばかりでなく、色々と新しい経験を積むことが出来ました。（中略）一服のお茶を介して人と人が交流を持ち、時間と空間を共に過ごし、より素晴らしい人格を磨き、楽しく茶事ができる日が早く来ることを待ち望んでいます。」
表千家同門会 同門 九月号『清らかな茶の楽しみ』より
コロナ禍と呼ばれる状態になり、遠いところにいるまだ会ったことのない人と顔を見ながら話して何かをやりとりする、ということが少しずつ増えた。いまや何の違和感もなく、むしろそれは便利な道具として日常の一部になっているような気がする。
数年前まで顔を見て話すのは家族か親しい友人だけだと思い込んでいた。そういえば、もっと以前、電話は声だけのものだと思い込んでいた頃もあったっけ。
それが、思いがけない形で、新しい経験をすることになった。お家元宗匠のお話もいまやオンラインで配信されている。数年後にはまた違う景色があたりまえのものとして日常の一部になっているのかも知れない。あたりまえはどんどん変わっていく……そんなことをふと思う時間。
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