図書館が好きな理由|暮らすように旅してみるニューヨーク編
図書館は、昔からずっと好きな場所。
小学生のときから、静かな図書室が好きで、そこにある本を読み尽くせば、地域の図書館を巡った。
中学にある大きな図書館も好きだった。小学生の頃ほど本を読まなくなったけど、罪と罰のような抽象度の高い本を読んだり、勉強したり、当時珍しかったパソコンを使いに通った。
大学には、もっと立派な図書館があった。書庫や、資料庫の湿気臭さと空気の重量感が好きだった。
大学院では、図書室に自分の机があったので、明け方までいることもよくあった。
高い天井と、声を出せばきっと反響するだろうピンとした空気感が好きだった。
大人になった今でも、図書館が好きだ。
ニューヨーク公立図書館でもそう再確認したので、この図書館の好きなところを2つ紹介したい。
〈図書館が好きな理由1〉 無視されすぎないウェルカムな玄関
ニューヨーク公立図書館の入口階段は、食べる人、読む人、書く人、ぼーっとする人、日向ぼっこする人。
ひとりでも気軽に座って好きなことしてる雰囲気が好き。
これは、この図書館の独特の雰囲気。
この雰囲気にあやかって、わたしは図書館に入る前に腹ごしらえ。
ひとつ前に投稿した、進化系クロワッサンをいただきます。
「それいいね!どこのパン?」と道ゆく人に聞かれる人気者。(パンが。)
ひとりでも自由だけど、無視されすぎないウェルカムな感じが、ヨーロッパにも日本にもない感じ。気軽に声をかける文化に意外とホッとする。
ニューヨークの人はとにかくフレンドリー。
外でパンを食べてたら、パリだと存在しないかのように放っておかれるし、日本だとジロジロ見られるだろう。
そういう点で、ニューヨークはちょうどいい感じが気に入っている。
玄関を入ると、セックスアンドザシティでキャリーとビッグが挙げるはずだった結婚式の踊り場が。観光地ほどは賑わっていないからちょうどいい。
〈図書館が好きな理由2〉 刺激から守ってくれるところ
図書館の好きなところは、守られているような感覚になれるところ。
外の温度や音からも刺激を受けず、時間の流れがスローで一定に保たれているところが好き。
ここ、ニューヨーク公立図書館も時間の流れがスロー。
日本の文学もあるし、海外では日本がどう見られているのか、そんなことも知ることができる。客観的視点と平常心を取り戻せる場所。
ここは、IDや入場料無しで閲覧や勉強ができるのが嬉しい。
ただし、日本ではないので、机の上に私物を置いたまま席を離れると、帰ってきたときには無くなっているかも。これは、カフェなどでお手洗いに行くときにも気をつけたいこと。海外旅の護身法。
図書館に共通してるのは、いつ行っても、1人分の居場所を確保してくれるところなのだろう。
無視され過ぎず、過保護にされないちょうどいい距離が用意されている。
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