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筋肉は、身体を動かす「エンジン」としての役割を担っていますが、このエンジン(筋肉)には、タイプ・特徴があり、それぞれ構造が異なります。 これは、速筋や遅筋のような性質の違いではなく、筋線維の配列そのものに大きな違いが存在しているのです。 今回は、筋の形状による機能解剖学的特徴を考えていきます。 ■ 「スピード型」と「力型」の筋配列筋線維の配列により「スピード型」と「力型」の2タイプに分けられます。 筋肉といえば、イラストのように中央部が太くなっているイメージが多いと思い
トレーニングを学術的に考えるYouTubeチャンネル「CHICKEN HEART TV」。 今回は、ハムストリングスの機能解剖学をまとめて解説していきます! ■ ハムストリングスってなんだ? このハムストリングスは、もも裏に位置しており「半腱様筋」「半膜様筋」「大腿二頭筋」の総称のこと。ちなみに、ムキムキの民はハムストリングスを略して”ハム”と言いますので「ハム=ハムストリングス」と覚えてください。 3つの筋肉は、すべて膝関節を跨いでいるため、膝関節の屈曲機能が存在してい
トレーニングを学術的に考えるYouTubeチャンネル「CHICKEN HEART TV」。 今回は、大腿四頭筋の機能解剖学をまとめて解説していきます! ■ 大腿四頭筋とは? この大腿四頭筋は、ももの前にある筋肉で「大腿直筋」「外側広筋」「内側広筋」「外側広筋」「中間広筋」の4つの筋肉の総称のことです。 表層にあり、一番中央に位置しているのが「大腿直筋」で、大腿骨の外側にある「外側広筋」と内側にある「内側広筋」、最深部にある「中間広筋」とそれぞれ位置関係も異なります。
トレーニングを学術的に考えるYouTubeチャンネル「CHICKEN HEART TV」。 今回は、中臀筋の機能解剖学をまとめて解説していきます! ■ 中臀筋の起始と停止 起始:腸骨稜のすぐ下の腸骨外側 停止:大腿骨大転子の後外側 起始は、左右の骨盤(腸骨)に付着していて、その中でも上の縁に近い部分から始まっています。停止は、大腿骨外側からやや後ろの部分まで付着しています。大臀筋と起始と停止は似ていますが、中臀筋の方が大腿部の外側に位置している筋肉になります。
トレーニングを学術的に考えるYouTubeチャンネル「CHICKEN HEART TV」。 今回は、大臀筋の機能解剖学をまとめて解説していきます! ■ 大臀筋の起始と停止 起始:腸骨稜後方1/4,仙骨と尾骨の腸骨近くの後面,腰背筋膜 停止:大転子外側面,大腿筋膜張筋の腸脛靭帯 骨盤の後面、その中でも内側から大腿骨の外側まで付着しています。 停止に記載がある”大腿筋膜張筋の腸脛靭帯”は初めて登場していると思います。 この筋肉は、大腿骨の外側に位置していて、大腿筋膜張筋は
トレーニングを学術的に考えるYouTubeチャンネル「CHICKEN HEART TV」。 今回は、腸腰筋の機能解剖学をまとめて解説していきます! ■ 腸腰筋の起始と停止 この腸腰筋は、1つの筋肉ではなく、複数の筋肉(大腰筋、腸骨筋、小腰筋)の総称になっています。腸腰筋以外にもサイズの大きな筋肉は、このように複数の筋肉をまとめた名前が付いているものがいくつも存在します。 起始:【大腰筋】第1〜5腰椎の横突起の下縁、第12胸椎椎体の側面、第1~5腰椎椎体、椎間の線維軟骨、
トレーニングを学術的に考えるYouTubeチャンネル「CHICKEN HEART TV」。 今回は、肩甲下筋の機能解剖学をまとめて解説していきます! ■ 肩甲下筋の起始と停止 起始:肩甲骨前面の肩甲下窩前面 停止:上腕骨小結節 この肩甲骨前面というのは、背中側ではなく、胸部側で肋骨と向かい合っている面のことを指しています。他のローテーターかふと異なり、肩甲骨の前面に起始し、上腕骨の小結節という上腕骨の前方側に停止しています。
トレーニングを学術的に考えるYouTubeチャンネル「CHICKEN HEART TV」。 今回は、小円筋の機能解剖学をまとめて解説していきます! ■ 小円筋の起始と停止 起始:肩甲骨外側中部後面 停止:上腕骨大結節の後部 肩甲骨のやや外側に起始しており、上腕骨の外側やや後方に停止しています。付着部を見ていただければ分かりますが、棘下筋と位置関係が非常に近いです。 棘下筋の下に走行しているだけなので、機能としても同じ機能になります。
トレーニングを学術的に考えるYouTubeチャンネル「CHICKEN HEART TV」。 今回は、棘下筋の機能解剖学をまとめて解説していきます! ■ 棘下筋の起始と停止 起始:肩甲骨棘下窩内側 停止:上腕骨大結節の後面 肩甲棘の下のスペース(棘下窩)に起始しており、このスペースの中でも内側に付着しています。そこから上腕骨のやや後方に停止しています。
トレーニングを学術的に考えるYouTubeチャンネル「CHICKEN HEART TV」。 今回は、棘上筋の機能解剖学をまとめて解説していきます! ■ 棘上筋の起始と停止 起始:肩甲骨棘上窩内側2/3 停止:上腕骨大結節の上端 この棘上筋は、肩甲骨棘と呼ばれる肩甲骨の一番隆起した部分の上のスペースにあるため、この名前がついています。停止は、上腕骨に付着しており、走行が関節内を通っているのが特徴の一つです。
トレーニングを学術的に考えるYouTubeチャンネル「CHICKEN HEART TV」。 今回は、ローテーターカフの機能解剖学をまとめて解説していきます! ■ ローテーターカフとは? この「ローテーターカフ」は、1つの筋肉の名前ではなく、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つの筋肉の総称になります。これらの筋は、肩のインナーマッスル(深層部にある筋)で、日本語では「回旋筋腱板」と呼ばれます。 ローテーターカフは、肩甲骨から上腕に付着しており、肩関節(肩甲上腕関節)の安
トレーニングを学術的に考えるYouTubeチャンネル「CHICKEN HEART TV」。 今回は、腹横筋の機能解剖学をまとめて解説していきます! ■ 腹横筋の起始と停止 起始:鼠径靭帯の外側1/3、腸骨稜の内縁、下方6本の肋軟骨表面、腰筋膜 停止:恥骨稜と腸恥骨線、腹直筋の腱膜から白線 これが腹横筋の起始と停止になります。 骨盤の上の縁から腹部を真横に走行しているため、文字通り「腹横筋」と呼ばれます。 機能:腹壁を内側に押し込む(お腹をヘコませる) お腹をベコっと
トレーニングを学術的に考えるYouTubeチャンネル「CHICKEN HEART TV」。 今回は、内腹斜筋の機能解剖学をまとめて解説していきます! ■ 内腹斜筋の起始と停止 起始:鼠径靭帯上方1/2, 腸骨稜前面2/3, 腰筋膜 停止:第8~10肋骨の肋軟骨と白線 ここに付着しています。腹斜筋という言葉があるように位置としては、外腹斜筋と近い部分にあり、外腹斜筋の深部に内腹斜筋が存在しています。停止は、肋骨の下側から腹部の中央まで走行しています。 外腹斜筋と内腹斜筋
トレーニングを学術的に考えるYouTubeチャンネル「CHICKEN HEART TV」。 今回は、外腹斜筋の機能解剖学をまとめて解説していきます! ■ 外腹斜筋の起始と停止 起始:第5〜12肋骨外側 停止:腸骨稜、鼠蹊靭帯、恥骨稜、腹直筋鞘 肋骨の外側から腹部中央、骨盤の前方下部に向かって斜めに走行しているのが、この外腹斜筋になります。表層に位置しているため、触ることも可能です。 この外腹斜筋などの腹部の筋肉に関しては、ヘソ(体の中心部)からの距離が同じくらいなので