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粉飴のすゝめ
粉飴とは
粉飴とは、白米やジャガイモ、トウモロコシなどに含まれている澱粉を分解し、粉末状に加工したものをいいます。
主成分はマルトデキストリンと呼ばれる糖質で、白色で無臭な食品です。
いろいろな加工食品や病院でのエネルギー補給食品などにも利用されており、糖質以外の成分、例えばたんぱく質やナトリウム、リン、カリウムなどのミネラル成分、添加物はほとんど含まれていません。
長年、医療機関でエネルギー補給食品として、使用されております。
糖質が不足すると
人がエネルギーとして使える栄養素は、炭水化物(糖質)、たんぱく質、脂質の3種類があります。
体の中では、糖質は少量のグリコーゲンとして肝臓や筋肉の中に蓄えているだけで、余分なエネルギーのほとんどは脂肪として体の中に蓄えられています。
エネルギーとして血液中の糖質を消費してしまうと、肝臓や筋肉の中に蓄えられているグリコーゲンを分解するのですが、その量はそれほど多くない為、グリコーゲンも尽きてしまうと、エネルギーが不足し、疲れやすくなります。
特に、脳はブドウ糖を唯一のエネルギー源にしています。
脳は、昼夜、活動時休息時問わず、ほぼ一定の速度でブドウ糖を燃焼しており、脳だけで1日に120gものブドウ糖を消費するともいわれています。
その為、糖質が不足すると、脳や神経への栄養が行き届かなくなくなるため、判断力が鈍り、注意力が散漫になってきます。
粉飴の効果
粉飴は、体や脳を動かすために必要なエネルギー源となるブドウ糖が幾重にもくっついて、非常に吸収が早く、摂取した後すぐにエネルギーに転換し、体力の回復、瞬発力の維持につながります。
トレーニング後や長時間の競技中に、適切な糖分の補給をすることによって、健全な肉体の状態を保つことができます。
粉飴のメリット
・効率よくエネルギーを補給出来る
マラソンランナーや自転車競技に出る方などは、レース中に効率良く粉飴を摂取することで、レース中でも効率よくエネルギーを摂取することができ、よりよい結果に結びつけることが出来ます。
・バルクアップ(筋肉の肥大化)に最適
ボディビルダーをはじめ、ラグビーや格闘技などの筋量を必要とする激しいスポーツをする方にも重要な要素でしょう。
バルクアップに重要なものはたんぱく質ですが、そのたんぱく質を効率よく筋肉に届けるのがインスリンというホルモンです。
糖質を摂取することで、多くのインスリンが分泌され、筋肥大に結びつきます。
粉飴は水に溶けやすいため、プロテインなどの補助食品と一緒に摂取するのも容易です。
・甘さが控えめ
甘さは砂糖の約1/8です。
砂糖を大量に摂取しようとすると甘みがあるせいで辛くなってきますが、粉飴であれば無理せず摂取することができます。
体脂肪がついてしまう原因である果糖が多く含まれている砂糖を多量に摂取するのは推奨出来ませんが、粉飴はブドウ糖であるため、エネルギー補給に向いています。
粉飴のデメリット
・高カロリー
粉飴のカロリーは4kcal/kgです。
また、粉飴は炭水化物の塊でもあるため、スポーツやトレーニングをしていない状態で摂取し続けると太ってしまいます。
摂取しやすいので感じにくいかもしれませんが、自分が思っている以上に炭水化物を摂取しているという意識は持つ必要があります。
・血糖値が上がる
粉飴はグルテン・脂質・添加物などを含まない、ピュアな炭水化物源です。
炭水化物は体内吸収されやすく血糖値が上がりやすいという特徴があります。
特に糖尿病を患っている方は、摂取量に注意が必要です。
粉飴を摂取するタイミングと摂取量
・朝にトレーニングを行う方は、粉飴を体重1kgあたり1g摂取しましょう。
・トレーニング中に粉飴を摂取すると、エネルギー源となるグルコースを補いながらトレーニングを行うことが出来ます。
粉飴を体重1kgあたり0.5g溶かした水を、トレーニング中で飲みきるようにしましょう。
・食事とトレーニングの間に時間が空いた場合、トレーニングの数十分前に粉飴を体重1kgあたり1g摂取することで、筋トレでしっかり力を発揮することができます。
・トレーニング後には、筋肉でのグルコースの取り込みが高まっているので、このタイミングで粉飴を摂取すると、より多くのグリコーゲンを蓄えることができます。
粉飴を体重1kgあたり1g摂取することで、体内に速やかにグルコースを届けることができ、次回のトレーニングに向けてグリコーゲンを蓄えることができます。
運動をあまりしていない方などは半分の量にしておくと良いでしょう。
継続的に飲む方は、トレーニングの効果を見ながら量の増減をしていきましょう。
最後に
飴と見聞きすると体にとって余計なものだと認識してしまいますが、実はエネルギー源を速やかに確保出来ます。
特に筋トレ中の方は、大変な食事からの摂取だけでなく、吸収の早い粉飴の方が効率が良いです。