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良い仕事は人の熱量でできている---『ゾワワの神様』うえはらけいた
新人コピーライターが奮闘する、お仕事マンガ
大卒の新入社員が1人のコピーライターとして独り立ちしていく様を描いたマンガ、「ゾワワの神様」を読みました。
基本的に1話完結型で読みやすく、それでいて職業人の心に刺さるエピソードが満載。
このマンガの舞台であるクリエイティブなクライアントワークに限らず、営業でも事務でも、このお仕事エピソードは響くんじゃないかな。おすすめです!
想像を絶するとてつもない表現に触れると、感動を通り越して体中が”ゾワワ”と震える時がある。
そんなゾワワな映像や物語を作るために広告代理店にコピーライターとして入社した<ぼく>が、モノづくりの現場で出会った数々の強者たち。
彼らが教えてくれた、人の心を動かすことの極意とはー。
自信はなくても、ありすぎてもいけない。ちょうどいい塩梅に調整してくれる。
全部で21話のエピソードが描かれていますが、”自信がない時に自信を取り戻す手助けをしてくれる回”と、”変に自信がありすぎる時に思い違いを教えてくれる回”に分かれている気がします。
仕事において、自信はあるに越したことはないですが、ありすぎても失敗しますよね。そこをいい感じにチューニングしてくれるエピソードで成り立っているマンガです。
私が一番好きなエピソードは、<第11話 そのペガサスは飛ぶか>です。
ペガサスをCMに出すことになった際に、先輩クリエイティブディレクターが「そのペガサスは何を食べ、どこで寝て、どう鳴くのか、そして現実的に飛べるのかどうか」まで考え抜く場面があります。そこまで細かい設定を考えるに至らなかった<ぼく>は打ちひしがれる。
仕事として表に出る言葉や表現の裏側にある熱量を教えてくれるエピソードです。
「目の前の仕事について、少なくともこの国で最も詳しくあるべきだ」
読んでいてこの見出しの言葉を思い出しました。私が新卒で働きだしたときに研修で言われた言葉です。
新卒で入ってすぐに1分野において日本で最も詳しくなる、というのは現実的に難しいことではありますが、それくらいの意気を持って働くことが大事だ、というメッセージだと捉えています。
そこまでの熱量をかけるには、やっぱり仕事が好きであることが大事。
仕事が好きだと、熱量を持って働けるし、その熱量がまた仕事を好きにさせてくれる。
そんなことを考えさせてくれたマンガです。
折に触れて読みたいな。
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