阪口せりな|静岡6年目
都内から移住して3年目、しずおかでの暮らしをつづっています。
カメラ、写真について書いた記事たちです。
学んだことや教育、人材育成に関連した内容を書いたnoteです。 仕事柄、IT人材育成やプログラミング教育などの話題が中心になりそう。
旅で出会ったこと、知ったことを書いた記事をまとめています。
気づけばもう一度読むために探している記事。自分とは違う価値観や知らなかったことを勉強できたりしています。日常に戻るとまた忘れてしまうので。。
溜池山王で5年働いたあと、静岡市に移住、2年半が経ちました。 入社3年目あたりから漠然と東京を離れたいと思っていましたが、あまり現実感もなく不安も大きいし、と、行動するまで2年かかりました。でも、いざ引っ越すと意外と平気だったな、と思うことがあります。 誰彼構わず移住すべきなんて思っていません、ただ、例えば、ビル街で働いてはいるけど、渋谷の雑踏が苦手で、神楽坂にほっとして、喫茶店ではソファに隠れるように座るような、少し臆病でこだわりが強い人(器用な人のふりをしているあな
みかんは崖に実り、ワサビは木陰を作る。山の茶畑には霧が立ち込める。農業は、その地域の風土や歴史にあわせて特徴的な景色を作っているらしい。 そんなことに気づいたのはここ一年ほどの話し。みかん栽培の歴史を追っかけたことで、最近たまに景色の中から必然性をみつけられるようになってきた。「エモい」「きれい」「スゴイ」よりも少し具体的な感想が思い浮かぶと、けっこう嬉しい。 賤機山のみかん 先日、よくいく沼地(麻機遊水地)を上から眺めてみたくて、沼地に隣接する小高い山に登った。標高2
今回ばかりは100%自慢で恐縮です。工場見学への愛が高じ、オープンファクトリーの開催メンバーとなりはや2年。静岡市内で巡った工場は20以上。撮った写真は1万を余裕で超える。せっかくなので大放出するとともに、まちと人と工場が近づくと、ワクワクする未来に繋がる気がするので、そんな話しも聞いてほしい。 オープンファクトリーをやる側になったご安全に 私の工場や技術への愛と好奇心は父親譲りなのは間違いない。父は鉄鋼業界で働いていて、子供に「鉄子」と名付けようとした鉄男だった。「
南アルプスの赤石山脈から流れ出て、美味しい茶畑を育み、焼津港へと駆け抜ける大井川。この中流域は川根と呼ばれる静岡県を代表する美しい里山だ。 川根に移住された知り合いのMさんを頼りに、小旅行。川は水が流れるだけでなく、山間の村に風を吹き込み、村の恵みを海へと繋いでいることを体感しました。知らなかった。 徳山の展望台 階段をのぼりながらふと顔を上げると、目が合った。そのまま会釈しながらすれ違おうとしたものの、先方の「下り優先じゃないの」と言わんばかりのムッとした気配を感じて
工場の撮影会を開催したことを書きました!私含め5人のカメラマンが、伊豆川飼料さんと青島歯車製作所さんの工場を撮った写真が盛りだくさん 工場の撮影が楽し過ぎます・・記事はこちらから▼ https://note.com/shizuoka_factory/n/nfd77b3f2634a
生活圏から「自然」を感じる場所まで、バスで20分。これが私の暮らしと自然の距離。 自然は好きだけど、都会暮らしはやめられない。だからふと生き物にあいたくなったときは、カメラを抱えて近所の沼地に向かいます。カウントしてみると今年だけで14回訪問。推しの沼地。来るたびに、自分の暮らしに沼地の生き物たちが根ざしていきます。 トンボ池ダイジェスト まずは2024年1月から8月まで、麻機遊水池の同じ池で撮影した写真があるので、一気に振り返ります。 暖かい冬からいつの間にか春へ
静岡とみかんの歴史をまとめたZINE作ってしまいました。自費で少部数印刷のくせにオールカラーにしたらかわいくないお値段になってしまって恐縮なのですが、もしご関心ある方いたら🍊A3サイズの年表もついてます! https://celina0523.booth.pm/items/5874611
お茶の消費量と生産量は年々右肩下がり。静岡の景色を代表する美しい茶畑が減っていくのは悲しいし、一消費者としてもお茶文化は守りたい。なにか微力ながらも個人でできることってないですか?と聞くと、お茶関係者は必ず「茶葉を飲んでほしい」おっしゃる。それだけ?それ以外になにかできない?と思っていたところ、同じ思いの関西人の友人と話していて気が付いた。 お茶は、もらって・贈ってなんぼなんよ。 贈答用のお茶を久しぶりに頂いた 仕事のお礼にお茶缶に入った茶葉をいただいた。たっぷりある
花卉園芸で日本一ともいえる静岡県で開催する、浜名湖花博2024にいってきました。ふだん山や沼地で虫のお尻をおっかけているとついつい花壇より山野草..と思っていたのですが、花の持つ圧倒的な陽気パワーにあてられて、気づけばニコニコ、夢中で花の写真を撮っていました。 疲れた心には勝利確定のエンタメが効く。全然ゴールデン感のないカレンダーにうんざりしているあなた、そう、花を見に行こう。 花卉園芸と静岡県 お花といったら、ガーベラ!全国のガーベラの4割は静岡県で生産されています。
いま我々は、150年続く大温州ミカン時代に生きている。始まりは明治10年代。それ以前は、約300年の小ミカン時代、そして古代~室町時代までは橘時代だ。 温州ミカンはかつて「オレンジのダイヤ」と呼ばれるほど稼げる作物だったことをご存じだろうか。それがいまやこたつの上の定番ぐらいの、気軽な存在になっている。一体何があったのか。この大時代を牽引した静岡のみかん産業史を追いつつ、栄枯盛衰をともに感じてほしい。(年表を作ってみたのでみてほしい。) 斜面を彩る柑橘畑 静岡を歩いてい
「アートよくわからん」と思うたび、自分の感受性の乏しさや無教養を思い知らされるようで、うっすらと"アート界隈"を避けるようになっていました。私は自然が好きだし、と開き直ってもいた。 先日、ひょんなご縁で大井川の芸術祭を訪れたら、やっぱりアートはわからんかった。でも、森の中できらめく菌類に出会ったときだって同じぐらいよくわかってないことに気がつきました。未知との遭遇には気持ちが揺らぐ。たぶんその心の動きこそアートと芸術家が目指しているもの。 カメラマン、芸術祭おすすめされ
「カッカッカーッのカッカッカーッ」と跳ね踊る奇習、加勢鳥。全国にファンのいる、知る人ぞ知る行事らしい。 蔵王のスノーモンスターを見るため泊まった町の居酒屋で、この行事の存在を告げられる。聞き慣れぬ「かせどり」なる単語に惹かれ検索すると、愉快な笛太鼓の音とともに麦藁が踊り町を練り歩く動画が面白く、そわそわと当日の朝を迎えました。知らなかった。こんなに胸躍る民俗行事があるなんて。 蔵王の麓、上山市 蔵王のスノーモンスターが目的の山形旅行で泊まった場所が、たまたま上山市でした
美味しい参鶏湯を食べていたら、「瀬戸に素敵なゲストハウスがあるから」と誘われ決まった瀬戸旅行。ほとんど下調べなしに訪れましたが、土から焼き物になるまで全ての工程がギュギュっと詰まっていて、町歩きと工場見学が地続き。これまで訪れたどんな町とも違う、暮らしと産業がそのまま文化になっている素敵な場所でした。 瀬戸物とは 瀬戸物は陶磁器の総称として使われることもありますが、基本的には瀬戸市で作られる焼き物を指しています。良質な陶土がとれる瀬戸は、千年前から焼き物の産地として栄え、
鳥も虫も好きだけど詳しくない、そんな中途半端なレベルから脱したくて、2023年初、今年は近所の沼地にできるだけ通って、季節の巡りに目を配ろうと思った。できれば月に2回。 先日、おそらく年内最後となる沼地散策を終え、年間訪問回数を数えてみたところ17回でした。月2回は未達!それでも、ちょっとこの沼地の生き物のことは見れるようになった気がする。せっかくなので自分の備忘録がてら、スズメ、ハト、カラス以外の鳥の名前を知りたい方向けに、都市公園でよく出会える生き物[*1]たちを、写
スマートフォンのカメラもドラレコも、監視カメラも、一眼レフも、この世の99.9%は「Foveonじゃない」。世界中のカメラのほとんどはベイヤーセンサーと呼ばれる撮像素子が搭載されている。 残る0.1%のFoveonセンサーの知名度は高くない。「フォビオン」と読めるだけで、あなたは0.1%の世界に踏み込むことになる(いらっしゃいませ)。Foveonを知れば世界の解像度が上がる。くもったメガネを磨くときがきたのです。 あの日の手触りと空気感 7月上旬、初めて"ゲストハウス"
【寄稿】#notethon 知らない街のことを知りたいときは、高台に登るのがすき。高草山の中腹から焼津をみてきました。 イシダテックを探しに行ったら、焼津をもっと好きになってた。 https://note.ishida-tec.co.jp/n/n79a6352a0eea