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【部下を推す話】[31] Trick or Treat? -Part.B & C-
10月31日。ハロウィン当日。
わたしはいつもより少し早めに出勤していた。
可愛い可愛い部下BとCへのハロウィン準備の為だ。
先に行ったAへのハロウィンは仕事終わりに行った結果、Aを引き止める形になってしまった。
推しの帰宅を妨げた上に、余韻も楽しめなかった。非常によろしくない。
そんな訳で、朝イチからのTrick or Treatに切り替えた次第である。
その為に早く出勤したの?と思われそう
【部下を推す話】[30] Trick or Treat? -Part.A-
わたしはハロウィンが好きだ。
オレンジ色のジャックオランタンや様々なゴーストやモンスターや妖精、精霊がわちゃわちゃする、ケルトを起源としたお祭り。
仮装の元々の意味も『悪霊から身を守る為』である。
コンセプトも好きだし、何よりモチーフが可愛い。兎に角可愛い。
黒とオレンジと黄色、そして紫と赤が咲き乱れ、黒猫やコウモリのモチーフが世に増える。
お菓子もドリンクもモンスターやカボチャを模したものが
【部下を推す話】[26] 呼び間違い
昼過ぎのことだ。オフィスに1本の電話が掛かってきた。部下Bが受話器を取る。
「Aですね。生憎席を外しておりまして、」
外勤中の部下A宛に掛かってきた電話だったようだ。電話に応対しながらBが片手で何かを探し始める。Aが応対している案件の資料のようだ。わたしもBもA宛で掛かってきたその電話の要件を把握していた為、どうやら代わりに要件を聞くつもりらしい。
電話するBに代わり、わたしはその資料を探し出
【部下を推す話】[25] 「尊みのお陰で生きている。」
今月はえぐい。ずっとえぐい。何故かはわからないがえぐい。
仕事の話である。
2〜3ヶ月に一度、やってもやっても次から次へと業務が湧く月がある。今月がそれだった。
とは言ってもわたしの仕事は常に業務量が多く、そもそも現在の立場になってから残業が無かった月がない。デフォルトがそんな状況なのに更に忙しくなるなんて、本当に神様は意地悪だ。
よくやってるなと自分でも思うし、なんとかなっているのは偏にわた
【部下を推す話】[23] 「サラサラでした。」
「ねこのさん」
呼ばれて顔を上げた先には部下のAが居た。普段ならばわたしは誰が相手でも目を見て話を聞く。
しかし、その日は違った。わたしの視線はAの目より更に上に吸い寄せられてしまう。
「〇〇についての書類を〜…、」
目の前でAが喋っている。前日に教えた業務についてやってみたので確認して欲しいのだと言う。
話の内容は耳に入っている。しかし、どうしてもAの頭上に目が行ってしまう。
視線が合わな