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たじまの沖漬け
2020年6月22日 14:40
暦の上では、虫が動き出す「啓蟄」は3月はじめごろ。今年は感染症の影響であまり春の恩恵は受けられなかったけれど、本の虫こと私は順調に家で活動していました。春にして君を離れ アガサ・クリスティ5月に読んだ22冊の中で、一番刺さった。 アガサ・クリスティといえば推理小説の女王、そんな風に思っていたけれど見事に覆された。「春にして君を離れ」は、誰も死なないし事件も起きない。それでも読み手の心
2019年4月9日 20:39
桜が咲いた。あまり外に出ない私はなかなかじっくりと見られなかったのだが、また来年も咲くのだからよいだろう。1年なんてあっという間だ。さて今週よんだ本をご紹介します。(読まなかった本も含まれています)82年生まれ、キム・ジヨンあらすじは色んなところで紹介されているのでよいだろう。82年に女性として生まれたキム・ジヨンの半生と、それに伴う理不尽の数々だ。前々から話題になっていたので読み
2019年4月1日 20:58
外の世界を知ることは、気分を安らかにしてくれる。とくに自分が行き詰まっていたり、視野が狭くなっているときに。ただ、本は視覚情報を与えてくれない。遠く離れた人の物語も、人物の顔すら想像で補わないといけない。でも私はそれが好きだ。情報量が多すぎる世界の中で、本を読んでる時間だけは自由になれる。処理しないといけない情報が文字しかないからこそ、想像力や記憶力、類推力などほかの部分で脳を広く使える気