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---✂︎カセットboy ✂︎---
2022年9月30日 14:19
「リバー」奥田英朗(著)待ちに待った奥田英朗作品。吉田修一と共に、作家買いをする数少ない作家さんの新作だ。かなりの長編で上下巻に分けてもおかしくないボリューム。溢れんばかりの期待感と共に読み始めた。のだが……読み終えた今の感想は「う〜む….」というところ。小説としてはよく出来ているし、読み応えも充分。群像劇といって、複数の主人公格の人それぞれの目線、立場から物語が進められるので、
2022年9月12日 04:53
睡魔(梁石日著)読書に倦んでる面がある。何を読んでも、面白みを感じず、以前ならそれでも最後まで読破したが、この頃では100頁くらい読んで面白みがなければ、読むのをやめる。だって、世の中には、自分が知らない本が膨大にあり、例え10回生まれ変わってきたとしても、全ては読めないのだ。だから、面白くなければ、別の本にすすむ。「なんか面白いものないかなぁ」と考えていて思い出したのが梁石日さ
2022年9月18日 15:56
「ハヤブサ消防団」池井戸潤※未読の方は以下は読まないでください書店で平積みされたものを発売当日に購入。購入の際に「面白さが約束されている」みたいなことを投稿したのだが.....いやぁ、池井戸さん、筆力が落ちましたかね。最盛期の作品群の面白さが10だとすると、今作は5〜6程度に思えた。東京暮らしのミステリー作家が、亡父の遺した中部地方の山村地に越してきて、地元の消防団に誘われて入団。
2022年9月22日 13:44
「闇の子供たち」梁石日(著)再読本。先日読んだ、梁石日作品が面白くて、しばらく再読をすすめようと思う。惜しむらくは、半年前に実家の自室をリフォームした際に梁石日作品を含め300冊くらい処分したこと。とっておくべきだったなぁ。この作品は、タイの人身売買(幼児、児童)を扱っている。欧米、日本の「愛好家」達は、自分の欲望を満たすため、東南アジア諸国に出向くのだが、その実態は惨憺たるもの
2022年9月25日 11:08
「いも殿さま」土橋 章宏(著)「超高速参勤交代」などの面白本を多数著してる作者だが、作品にムラが多く、いくつか粗い作品を読んだ後、遠ざかっていたので、久々の土橋作品だ。実直だけが取り柄のような還暦間近のお侍がまるで島流しかのように、山陰地方に代官として任命される。土地が痩せており、かつて栄華を誇った銀山も枯渇しており、土地の人たちは貧困に喘いでおり、百姓一揆も起きかねない状況だ。家