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自分を満たしてから他者を助ける

シャンパンタワーの法則ってのがあるそうです。

どんな法則かというと、

  1. 一番上のシャンパングラスにシャンパンを注ぐ

  2. 一番上のシャンパングラスが満杯になったら、注いだシャンパンが溢れて下のグラスに流れていく

ということを念頭に、一番上のグラス(≒自分)を満たして初めて他者にもシャンパン(≒親切とか助けとか愛とか)が行き渡る、という例えなんだそうです。
自分が満ちていないのに他者を助けることはできないんだとか。

数多のトラブルは、自分が満ちていないのに他者を助けることによって発生するらしいのです。

つまり、満たされていない人はまず何よりも真っ先に自分を満たす必要があるらしい。
そうでないのに他者を助けると自己犠牲の親切になってしまうから。

――今、会社がちょっとだけ荒れてて。
去年から始まった新体制によって、一部の人にだけ負担が集中してしまってます。
空気が良くない時があるんです。
他のスタッフも前の体制がいいという人が多いみたい。

でも、私は今は楽なんですよね。
昔の体制では、かなり私はしんどくて、しかもしんどいということにも気付いていなかった。

じゃあ、来期の体制はどうなるのか?

私はいつも全体のことを考える傾向があるので、「きっと戻した方がいいんだろうな」と思っていたわけです。
他の人も前の方がいいみたいだし……

けれど、この考え方だと自己犠牲的になってしまいます。
戻すと私はしんどくなる。

私は、他のスタッフと意見を異にしても「今の体制がやりやすい」と思っていいんだなあ……と最近気付きました。

と同時に、他の人が可哀想だからといって、前の体制に戻すための努力なんてしなくていいんだな……とも。
それは自己犠牲的な行動になってしまいます。

今シャンパングラスが満たされているなら、それを維持する方向性に賛成したって別に問題ないんだな。
空気読まなくていいんだな。
みんなと合わせなくていいんだな。
みんなと意見違ってもいいんだな。

自分の気持ちを曲げなくていいんだな。

いずれにせよ、体制は私たちが決める話ではないので何もできないっちゃできない。
だから私は、流れに従おうと思います。

今のまま、シャンパングラスが満たされている状態が続くなら、それをありがたく享受して、溢れたシャンパンは下のグラスに分けてあげよう。
そうでなくなるなら、自分を満たすことに集中しよう。

と、思いました。
最近オチがありませんが、私は関西人ではないので良しとしましょう。

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松井美和(みく)|⁠素朴なアートを生きる
あなたの気持ちが、巡り巡ってやがてあなたの元へと還りますように。