【詩】迷子
ちっちゃな頃、迷子になったとき、悲しくて恐くてがむしゃらにママを探し回った。
探して探してあちこちうろうろしても、ママは見つからない。
ママもまた探し回って、二人はすれ違ってしまうからだ。
おっきくなって、迷子になったとき、最初は悲しくて恐かったけど、やがて悲しむ必要も怖がる必要もないことに気付いた。
辺りには人々。景色。空。
それらをただ受け入れ、その状況を楽しんでいたら、ママを探し回る必要性もなくなった。
のんびり過ごしていたら、ママが向こうからやってきた。
「見つけた!」
「待ってたよ。見つけてくれてありがとう」
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あなたの気持ちが、巡り巡ってやがてあなたの元へと還りますように。