【life /エッセイ③】自分と向き合う、優しい時間
出口が見えない道を、毎日毎日歩いて、
そして、ゴールのない問題に対して、必死に答えを出そうと自問自答を繰り返していた夜があった。
「明けない夜はない。」という言葉を、ただただ信じて。。
でも、四六時中考えても、四六時中悩んでも
何も変わらなかった。
そんなとき、冒頭のエッセイにも書いたように
わたしは岡山一人旅をした。
そして、たくさんの優しい人々と出会って、
たくさんの生き方を知った。
同じ世界のはずなのに、別世界がそこには広がっていた。
その後わたしは、とりあえず何も考えず、自分の心に素直に、自分に優しくする人生の空白の時間を自分に作った。
考えたいときは、1日中将来のことを思い巡らせてみたり。
ゆっくり起きたいときには、目覚ましをかけずに起きてみたり。
旅に出たくなったら、キャリーケースを片手に好きな土地に足を踏み入れてみたり。
心惹かれる木漏れ日を見つけたときには、カメラのシャッターをきってみたり。
そんな時間をつくった。
それは今振り返ると、
「自分との対峙時間」だった。
そしてこの空白の時間が、いまの新しいわたしをつくってくれた。