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優しい音楽が心を救ってくれること


最近のブームについていけなくなった30歳。

TikTok、やってません。見たこともありません。

見たこともないのだけど
なんかガチャガチャしているイメージで
若い女の子が顔を小さく変えて
音楽に合わせて踊ってる雰囲気が受け付けません。

ダンスに着目して韻を踏んだテンポの良い音楽が流行る昨今。
それはそれで楽しいし
いつの間にか口ずさんでいる私もいるし
素晴らしいものだということはわかる。

次から次へとあっという間に変わりゆくブーム。


もっとこう、神曲のように歌い継がれていくくらいの楽曲もあるのに。


そんな私がここ数年で出会えた美しい曲を紹介します。


優しい音楽たちに日々助けられています。
ぜひ、聴いてみてください。



日常 / official髭男dism

好きな歌詞を抜粋したいのに全てが好きで抜粋できません。

はしゃぎすぎた週末のシワ寄せ ならばまだ良いのに
変わり映えない 外れない 心に付いた足枷
先の見えない夜の帰り道 「明日なんてなきゃ良いのに」
今何て言った? あぁ、確かめなきゃ良かった
そんな時震えたポケットから 見慣れた文字が光る
その通知ひとつで全てを救い得るあなたの間の良さに
しんどいなぁなんて思ってんのバレてるみたいだ

もう始まりから情景描写が浮かびます。

凹み過ぎたどん底の最果てよりはまだ良いのに
そう思えない 割り切れない 心に出来た肌荒れ
塗りたくった細やかな幸せ どれも効かなくて
潰せもせずに赤く大きく 時間と共に酷くなってくる
解決策はいくつかある事 分かってても踏み出せない
ホメオスタシスの7文字に容易く躓いてる心じゃもう
しんどいなぁなんて嘆いたって迷惑みたいだ

誰しもが感じた事のある現象ではないでしょうか?
肌荒れと比喩するところがわかりやすくて
言葉がスッと入ってきます。

何をどうしたいのか 自分のことを推し測る
辛いとか辞めたいとかそれも日によるみたいだ
何でも打ち明けてと言われる度に言えなくなる
ご厚意に甘えるのも割とキツいみたいだ

日による。本当にそう。
気にも留めない日だってあるのに
心につかえて通りすぎないそんな日もある。
言いたいことを素直に話せないもどかしさの表現も的確です。


Bedroom Talk / official髭男dism

誰しも悩み苦しむ夜がある。
そんな夜に寄り添ってくれる楽曲です。
自分をもっと大事にしようというメッセージがあるように感じました。

今夜はちょっぴり息が詰まりそうだね
このまま独りきり誰にも言えない言葉を抱えてるなら
まだ強くなれそうにない自分のことも
愛せるように話をしようよ
眠りにつくまで隣に居るよ


水平線 / back number

ご存知の方も多い一曲です。
backnumberは歌詞がストレートでまっすぐ心に響きます。

自分の背中は見えないのだから
恥ずかしがらず人に尋ねるといい
心は誰にも見えないのだから
見えるものよりも大事にするといい


旅路 / 藤井 風

失敗や苦しみは誰しもにあること
景色も環境も変わりゆくけれど
今までの人生に無駄なことなんてひとつも無い
自分自身の本当のところ(信念)は
変わらず確かにあるということ

人生について優しく強く穏やかな表現ができる
藤井風さんは何者なのでしょうか。

この楽曲に出会ってから心の薬になっています。

果てしないと思えてもいつか終わりは来る と
知らなかった昨日までより
優しくなれる気がした


満ちてゆく / 藤井 風

紅白歌合戦でパリから生中継でこの曲を
披露した時の演出には
鳥肌が立って涙が流れました。

発売当初から何度も聴いていたけれど
改めてこの曲の温もりを実感しました。

手にした瞬間に無くなる喜び
そんなものばかり追いかけては
無駄にしてた"愛"という言葉
今なら本当の意味がわかるのかな
愛される為に愛すのは悲劇
カラカラな心にお恵みを


みなと / スピッツ

3.11の震災から5年後にリリースした楽曲

震災のこと。と発表しているわけではありません。
スピッツの楽曲はとくに
聞き手に意味を委ねているような気がします。

立ち止まりたい時に聞いています。

遠くに旅立った君の証拠も徐々にぼやけ始めて
目を閉じてゼロから百までやり直す
すれ違う微笑みたち
己もああなれると信じてた
朝焼けがちゃちな二人を染めてた
あくびして走り出す


大好物 / スピッツ

つまようじでつつくだけで
壊れちゃいそうな部屋から
連れ出してくれたのは冬の終わり
ワケもなく頑固すぎたダルマにくすぐりいれて
笑顔の甘い味をはじめて知った

冬の終わりが待ち遠しくなる…。
暖かくなるとともに心も温まってくれるかな。


1番好きなアーティストはスピッツです。
小学生頃からずっとNo.1


頑張れと背中を押すでもなく
無理に前を向かせるでもなく

ただ、そっと寄り添ってくれる曲が
冷えた心を暖めてくれる。
歌詞だけでなく声のぬくもりも。

この曲たちは私にとって焚き火のような存在です。


ちなみに、前向きモードの時やドライブ中は
サザンオールスターズの曲を聴くことが多いです。
曲に時代は関係ない。
素晴らしい曲はいつになっても色褪せないし
飽きることなく輝き続ける


最近は昔録音していたMDやカセットを
コンポで聴くことにハマっています。

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