研究を諦めた日のこと
ポストを見たら見慣れない封筒が投函されていた。
差出人をみたら、すこし前に出した論文の投稿先だった。思ったより早かったな、深呼吸して封を開ける。中には、一枚の手紙が入っていた。何も考えず、三つ折りにされた手紙をひらく。書かれていたのは、論文の不合格通知。一瞬、まわりが静かになった。時が止まったというのは、あんな感じなんだろうか。
そのまま手紙を封筒に戻し入れ、お犬にご飯をあげる。相変わらずよくお食べになられる。今日は、鶏肉をトッピングしたのもあって、なおのこと食いつきがいい