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朗読ノオト
2021年3月28日 14:55
・作品について書いてみようたまには朗読した作品について、言葉にしておこうかと思い、書いてみます。まぁ、この作品の「ここが好き」っていうのを、つらつらと書くだけですが。私が「こんな気持ちで読んでます」と書いた所で、朗読聞く方々には(本来は「聴く」と書きたい所ですが、読んでる本人が「聴く」と書くと、何か偉そうかなと、「聞く」の方をよく使ってしまいます。が、もちろん「聴」いていただく、の意識で
2020年10月29日 19:49
『斜陽』著:太宰治1947年【感想】上流階級の家庭が、戦後崩壊・没落していく様を描く。お母さま、娘のかず子、弟の直治、直治が傾倒する作家の上原の人間関係が主軸。かず子の視点からの物語ではあるけれど、この四人の存在感が凄い。戦争から帰還して人が変わってしまった直治、高貴さをまとったまま病没する母、輝いて見えた上原に再会した時の残念さ、などなど、人が変化していく様子が面白い。
2019年11月3日 16:26
朗読、今日は太宰治の『朝』この一本のロウソクが消えたら、私は何を仕出かすか分からない…友人の娘の暮らす家。その娘が仕事で外出中の間、そこを仕事場に使わせてもらう「私」だが、ある、しこたま酔っ払った日の帰り、「泊めてくれ」と転がり込んでしまう。娘と、深夜、二人きり。停電で、灯りはロウソク一本。酒。私と私が、消え入りそうなロウソクの灯りの中、必死の闘いを繰り広げる短篇です。お楽 もっとみる
2019年5月5日 13:55
有名なやつ、朗読しました。こんなに、作者の筆が疾走しているのが分かりやすい作品も珍しいと思います。ノリノリの太宰治の姿が浮かんでくるような、そんな勢いが感じられます。文体の力強さ、弾けるようなリズムの良さ。声に出して読むと、一層その大胆さに驚かされます。完全に、声に出して読まれる事が視野に入っているような文章。太宰治の作品はどれもその要素が強いと思いますが、ことさらこの『走れメロス もっとみる