朗読ノオト

YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/user/byoubyouleo にて朗読配信中。 朗読作品をアップしていきます。

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マガジン

  • 朗読ノオト~朗読のコツを考える~

    私が朗読の時に気を付けてることを、まとめていきます。

  • オーディオブック聴いたメモ

    聴いたオーディオブックについての感想などを書いていきます。

  • 作家の作品年表。

    読んだ作品の一言感想を添え、 書かれた年代順に並べます。 作家の変遷を掴めるね!

  • オーディオブック販売リスト

    AppleMusic、Audible、audiobook.jp、noteなどで配信・販売中の作品をまとめたマガジンです。 中にはここでしか聴けない物も…。

  • 朗読した作品について。

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朗読した作品の動画リスト

YouTubeチャンネル「西村俊彦の朗読ノオト」 の作品一覧表です。 作家名別に五十音順に並べています。 リンクをクリックすると、該当の作品動画に飛びます。(タイトル前に✕のついているものは、一時的に公開停止しています。そのうち復活します。) タイトル後の(2021)などの表記は録音した年です。 YouTube以外のサービスで聴けるものについては、タイトルの後に以下のような表記があります。 【A】はAudible 【a】はaudiobook.jp 【Ap】はAppleMus

    • 講座メモ・太宰治『貧の意地』

      池袋コミュニティ・カレッジで講師を担当しております講座「西村俊彦の朗読トレーニング」【詳細はこちら】 2023年10月からスタートのシーズンは太宰治『新釈諸国噺』より「貧の意地」をテキストにしております。 4回を読解と実験に使い、残りは発表会練習・発表会となります。 各回でやったことなどを軽くまとめていきますので、ご受講のご参考に。 第一回作品解説 ざっとあらすじを説明し、今シーズンの目標を話してみました。かなり話芸に近い形で書かれた作品なので、かろやかに語る、を大き

      • 【講座メモ】小川未明『野ばら』四回目

        池袋コミュニティ・カレッジで講師を担当しております朗読講座「西村俊彦の朗読トレーニング」 【詳細はこちら】 講座メモ四回目。 物語を細かく区切って読んでいく回はここまで、残りの二回は発表準備と発表会! ・立場を想像する ・立場を想像する 物語最終場、老人が旅人に向かって「戦争はどうなったか」を訪ねる場面。 旅人は「小さな国が負けて、その国の兵士はみなごろしになって、戦争は終わった」と答えます。 ここで、老人・旅人の立場や気持ちを考え、もしこの場面がセリフだったら、と想定し

        • 【講座メモ】小川未明『野ばら』三回目

          池袋コミュニティ・カレッジにて講師を担当しております講座・西村俊彦の朗読トレーニング。 【詳細はこちら】 小川未明の『野ばら』を読んでいくシーズンの三回目・講座メモです。 ・温度感を意識する/音の硬軟 この文中の冬、南の方、という言葉の周辺に、 寒さ・暖かさをそれぞれ漂わせてみます。 寒いとどことなく硬い音、暖かいとどことなく柔らかい音が出てくるのではないでしょうか。 やりすぎない程度に音の硬軟をつけてみると、温度感のある読みに繋がります。 音の硬軟は心境の変化(緊張・

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          【講座メモ】小川未明『野ばら』二回目

          池袋コミュニティ・カレッジにて講師を担当しております講座 「西村俊彦の朗読トレーニング」 【詳細・お申し込みはこちら】 小川未明の『野ばら』をテキストにしたシーズン・二回目の講座メモです。 今回は ・身体の状態を想像する ・明るくあいさつする ・はじめと終わりの音の変化 ・音の硬さ柔らかさ ・老人を演じる をトピックとしました。 ・身体の状態を想像する 「どれ、もう起きようか。あんなにみつばちがきている。」 この台詞を読む際にこの台詞を発する人物がどんな身体の状態

          【講座メモ】小川未明『野ばら』二回目

          【講座メモ】小川未明『野ばら』一回目

          池袋コミュニティ・カレッジにて講師を担当しております講座「西村俊彦の朗読トレーニング」 【詳細はこちら】 7月から6回の新シーズンが始まりました。 今期は小川未明の『野ばら』 国境を警備する若い兵士と年老いた兵士。二人が平和に暮らす中忍び寄る戦争の足音…という、児童文学でありながらシビアな世界観が光る作品です。 第一回は ・状況などを提示する ・感覚を味わう ・質感の変化を楽しむ ・雰囲気を捉える などをトピックに講座を行いました。 ・状況を提示する 物語冒頭の 大き

          【講座メモ】小川未明『野ばら』一回目

          【講座メモ】芥川龍之介『トロッコ』四回目

          池袋コミュニティ・カレッジで講師を担当しております講座「西村俊彦の朗読トレーニング」講座メモ 芥川龍之介の『トロッコ』を読む・四回目。 この回では土工に「帰りな」と言われてからラストまでを見ていきました。これでいよいよ『トロッコ』も読み切り。 残りの二回は全編を声に出して読んでいく、発表会的な回になります。 講座を担当して一年半ほどになりますが、一つの作品を四回に分割して細かく見る→全体で二回読む、というのが今のところのスタイルになっています。 さて、細かく見る最終回の

          【講座メモ】芥川龍之介『トロッコ』四回目

          【講座メモ】芥川龍之介『トロッコ』三回目

          池袋コミュニティ・カレッジで講師を担当しております講座「西村俊彦の朗読トレーニング」講座メモ 芥川龍之介の『トロッコ』を読む・三回目。 今回は物語後半・良平の帰りたい気持ちが高まってくる部分を見ていきました。 ・心の転換点 「その路をやっと登り切ったら、今度は高い崖の向こうに、広広と薄ら寒い海が開けた。と同時に良平の頭には、余り遠く来過ぎた事が、急にはっきりと感じられた」 という箇所。最後の部分に、これまで「楽しい」という感情でいっぱいだった良平の心に暗雲が立ち込め始

          【講座メモ】芥川龍之介『トロッコ』三回目

          【単発講座】名作を味わう!泉鏡花『紫陽花』を読む

          6月10日(土)の13時から2時間ほど、 いつも隔週で朗読講座を担当しております池袋コミュニティ・カレッジにて、単発講座を担当します。 講座タイトルは 「名作を味わう!〜泉鏡花の『紫陽花』を読む」 その名の通り、泉鏡花の短篇『紫陽花』を、季節感のある時期に皆で声に出して読んでみよう! という講座です。 泉鏡花の作品はかなりの難読文体なのですが、そういう「固い」文体にどうアプローチしていくか、という事を中心に「読みにリアリティをもたせる」という事を考えて行きたいと思いま

          【単発講座】名作を味わう!泉鏡花『紫陽花』を読む

          【講座メモ】芥川龍之介『トロッコ』二回目

          池袋コミュニティ・カレッジで行っています 「西村俊彦の朗読トレーニング」【詳細はこちら】 シーズン・トロッコ、二回目の講座メモです。 ・「−−」の働き 『トロッコ』の中に頻繁に登場する「−−」がつけてある箇所について注目し、その意味を考えました。 例えば 「他の一人、−−耳に巻煙草を挟んだ男も」 という箇所では、「つまりそれは」といった感じで、前の「他の一人」のディテールを表すために引かれている気がします。 では 「そう云う姿が目にはいった時、良平は年下の二人と一しょに、

          【講座メモ】芥川龍之介『トロッコ』二回目

          【講座メモ】芥川龍之介『トロッコ』一回目

          池袋コミュニティ・カレッジで開催中の「西村俊彦の朗読トレーニング」【詳細はこちら】 4月4日から新しいシーズンが始まりました。 今回は芥川龍之介の『トロッコ』をテキストに、全6回でお届けします。 初回は ・言葉のかかり方 ・期待をこめる ・言葉の質感 ・気持ちの流れ ・大きな声を出す といった所に注目しました。 ・言葉のかかり方 「工事をーーといったところが、唯トロッコで土を運搬するーーそれが面白さに見に行ったのである」 こちらの文章の線で囲まれた箇所をいかに読

          【講座メモ】芥川龍之介『トロッコ』一回目

          【講座メモ】対象の切り替え/感情レベル

          池袋コミュニティ・カレッジで講師を担当しています朗読講座「西村俊彦の朗読トレーニング」 【詳細はこちら】 宮沢賢治の『注文の多い料理店』を題材に行うシーズンの4回目講座メモです。 4回にわたりテキストを読んできましたが、今回は最終部分について考えていきました。 動作のスピード2パターン 「二人ともぎょっとしてお互いにクリームをたくさん塗った顔を見合わせました」 この動作はどんなスピードだったのかを考えます。 「素早く」見合わせたのか「ゆっくりと」見合わせたのか。 文章

          【講座メモ】対象の切り替え/感情レベル

          【講座メモ】セリフと視点

          池袋コミュニティ・カレッジで開催中の朗読講座 「西村俊彦の朗読トレーニング」【詳細はこちら】 宮沢賢治の『注文の多い料理店』をテキストに全6回でお送りするシーズンの3回目。 まずは呼吸周りの筋肉をほぐすストレッチ からの ストレッチしながらの発声 その後、今回見ていく箇所を回し読みで味わいました。 今回ピックアップしたのは ・セリフのニュアンス ・物並べのリズム ・言葉の視点 ・地の文の感情 です。 ・セリフのニュアンス A「なるほど、鉄砲を持ってものを食うと

          【講座メモ】セリフと視点

          【講座メモ】体/会話/ニュアンス

          池袋コミュニティ・カレッジで講師をしております 西村俊彦の朗読トレーニング【詳細はこちら】 宮沢賢治の『注文の多い料理店』 をテキストにした二回目。 今回は作中の台詞を、手を動かしながら口に出してみる、という事から始めました。 体の質感をつかむ 「どうも変なうちだ」と疑う 「これはロシア式だ」と知ったかぶる 「どうかそこはご承知ください」と頼む 「これは全体どういうんだ」と憤る 「これはどうももっともだ」と納得する これらの台詞を口にする際に、感情はもちろんのことな

          【講座メモ】体/会話/ニュアンス

          【講座メモ】ジャンル&ターゲット

          1月10日より始まりました 池袋コミュニティ・カレッジ「西村俊彦の朗読トレーニング」【詳細はコチラ】 今回は宮沢賢治の『注文の多い料理店』をテキストに、全6回で色々やっていきます。 初回はまずは全体把握ということで、全文を分担して読んでみました。 ・地の文 ・一人の紳士 ・もう一人の紳士 ・注文書き と役割を分けてみましたが、これだけでも大分立体的になるなぁと思いました。 一度読んだイメージから、 自分が監督して映画化するとしたら、この映画の ・ジャンルは? ・メインタ

          【講座メモ】ジャンル&ターゲット

          【講座メモ】作者登場/感情/価値判断

          池袋コミュニティ・カレッジで開催中の 「西村俊彦の朗読トレーニング」 中島敦の『名人伝』をテキストに全6回でお届けするシーズン、5回目の講座メモです。 ・身体の動きで感覚を掴む 「そうじゃないんです」 と発しながら言い訳をすると、身体はどんな感じになるでしょうか。多くの方が少し前に乗り出し気味になるのでは? 相手に何かを働きかけたい時の身体の動きとして使えそうです。あるいは積極的な気分を言葉に乗せたい時は、前のめり、一歩踏み込むなどの姿勢が有効そうです。 ではそこから

          【講座メモ】作者登場/感情/価値判断