いつでもどこでも「うわの空」だった。

noteに好きな人がいる。

その人がそこにいてくれるから今日もわたし

ここにいられるって思える人。

男とか女とかそんなつまらないカテゴライズ

されないところで生きている人たちが大好きで。

リアルで生きていると、そうそうあの人が好きって

なかなかなれないけれど。

noteに来ると、じぶんと同じ匂いのする人を

犬のようにみつけるのが好きになる。

犬がときおり鼻を押し付けてくるあの鼻ドン

みたいに鼻ドンしたくなる人がnoteにはいる。

子供の時って、いつも空ばかり見ている

手がかかりっぱなしの子供だった。

親にも先生もほんとうにごめんなさいって

気持ちは半分ぐらい、今はある。

案の定勉強はからっきしできなくて。

学校には何しに行ってるんだって感じの

5年生ぐらいまでを過ごしていた。

学校に馴染めなくて、もはや馴染もうとも

していなかったから。

気分的には、あの雲になりたいってどこかで

思っていた。

つまりいつもうわの空だった。

おたくのお子さんは、いつもうわの空

ほんとうに困りますって母は保護者面談がある

度に言われていた。

それを聞かされた時それはわたしのもうひとつの

名前だと思うことにした。

ずいぶん後に紆余曲折あってnoteにやってきたら

わたしがつけたかった名前の人がもうそこにいた。

それは、どんぴしゃ「うわの空」さんだった。


空さんってお呼びしている。

空さんの書く言葉はもしかしたらわたしの中に

住んでいた言葉じゃないかと思うぐらい

読むたびに他人と思えなくて。

好きな世界が似ている人をみつけられるって

それがSNSの世界だろうがリアルだろうが

かなりかけがえないことだと思う。

彼女もわたしも好きな江國香織さんの小説。

『きらきらひかる』を読んでいる時のあの

至福を今も思い出すとあの世界に戻りたくなる。

主人公の笑子の夫睦月には、同性愛者の恋人

紺君がいる。

笑子は翻訳の仕事をしているのだけれど、

実はアル中だったりして、やっかいな心を

抱えて生きている。

わたしは結局結婚しなかったけれど。

結婚するならこのカタチが理想だと、思っていた

そんな憧れる愛の形がそこにあった。

物語の中に、そんな3人を例えてぼくたちはまるで

「銀のライオン」だねっていうエピソードが

出てくる。

銀のライオンってつまり、色素の薄いライオンの

ことで。

みんなと同じ群れにはいられなくて。

おまけに草食だから食べてゆくことさえも

ままならないので、銀のライオンだけの

コミュニティで生きてゆくことになる。

そのエピソードを読んだ時、わたしも仲間に

入れてほしいぐらいだった。

いつも群れから離れて暮らしていたし。

ときどき群れからこっちに誰かがやってきて

くれるけど、またあっちの群れに戻っていって

しまうから。

笑子と睦月と紺って正直、うらやましかった。

そのライオンはほんとうは白いのだけれど。

笑子が言う。

ライオンたちは岩の上にいて風になびくたてがみは
白って言うよりまるで銀色みたいに美しんですって

小説のページを閉じてから何年たっただろう。

noteにやってきたら空さんが『きらきらひかる』

エッセイを書いていらっしゃって。

ふたりでコメント欄で言葉を交わしている間に

ふたりは同じ星からやってきた双子のような

気がするって話で落ち着いた。

じゃあ、どの星からやってきたんだろうねって笑って

いたら空さんが「銀のライオン星」からやってきた

ことにしましょうって。

そう言ってくれた時の安堵感を今でも覚えてる。

その日から「銀のライオン星」はわたしの居場所に

なった。

そして、空さんに昨日、あのHOMEのヘッダー画像を

つくって頂いた。

黒猫のノアール君が、三日月とオリオン座を

眺めています。

これがぜんぶクロスステッチの刺繍であることが

信じられないぐらい素敵で。


画像2


noteのアイコンはあるさんにイラストにして頂いて。

その節はほんとうにありがとうございました!

ノアール君が、半分はわたしの言葉を書いているんじゃ

ないかっていうぐらい馴染んでます!

そしてヘッダー画像は、空さんにクロスステッチの

刺繍をして頂いて。

noteの駅に降り立ってみたらこんなに温かい時間が

ここにあったんだなって。

寒くても寒くなくてもやっぱり温かいなって思える

時間をすごしてゆきたい今日この頃です!

そしてやさしくしてくれたみなさんありがとう!

この記事の終わり方がわからなくってますが

空さんほんとうに針と糸でノアール君の

世界をこしらえてくれてありがとう!

蜘蛛の巣に ゆめがつかまる ゆめをみている
溜め息に 似ている糸を みじかくつむぐ




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ゼロの紙 糸で綴る言葉のお店うわの空さんと始めました。
いつも、笑える方向を目指しています! 面白いもの書いてゆきますね😊

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