【茅乃舎】豆腐!白身魚!白い食べ物にかけたくなる調味料 煎り酒【久原本家】
豆腐、白身魚、おかゆ…これらの「白い食べ物」に手当たり次第かけたくなる調味料を発見した。それが久原本家グループ茅乃舎の「煎り酒」だ。
煎り酒を知る
2025年から、雑誌「味の手帖」が出している日めくりカレンダー「味のカレンダー 食べること365日」をトイレに置いて、毎日めくるのを楽しみにしている。1日1ページ、料理人や作家などが書いた食にまつわるコラムが載っている。総勢50名以上が書いているので、切り口や文体も違って飽きない。
1月18日のコラム筆者は、ミシュラン掲載の日本料理「麻布和敬」店主の竹村さん。江戸時代には醤油よりもポピュラーだったという、「煎り酒」という調味料の存在について触れていた。日本酒と梅干し、鰹節を鍋で煮詰めて作るのが基本の作り方らしい。へえ、好きそう(自分が)。毎日日めくりでこのような情報を得ているため、豆知識として蓄えるにとどまった。
煎り酒、実在していた
その日はパートナーと河原町に買い物に出ていたのだけど、大丸のデパ地下をぶらついていたら「茅乃舎(かやのや)」に迷い込んだ。茅乃舎は出汁や調味料を販売するお店で、私が知らなかっただけでとても有名らしかった。調味料の小瓶やボトルが並ぶその中に、今朝ちょうど日めくりカレンダーで見た「煎り酒」が売っているではないか。料理人が合わせて作るものとかではなく、調味料として売っているものなんだ。煎り酒の存在も、茅乃舎が京都大丸にあることもそこに煎り酒が売っていることも今日知ったので、その偶然の引き合わせにうれしくなった。そして、私は出汁が大好きなので、見る商品見る商品完全に刺さってしまって興奮していた。やっぱちょっとお値段するなとどれを購入するかを検討していたら、お店の人が試飲を勧めてくれた。しかも買うか迷っていた「煎り酒」と「辛味つぶぽん酢」両方開けてくれるらしい。その太っ腹ぶりにあせあせしながらも、用意してくれるのを待った。その間、茅乃舎の母体が「久原本家」グループであることを知った。あの久原か、くばらといえばバター湖の推し会社だ。のちほど語るが、スーパーではくばらの名で出しているものはとりあえず買ってしまう習性がある。
ドキドキ試飲、即購入へ
試飲の用意が整ったようで、小さいカップに入れてそれぞれを飲ませてくれた。まず煎り酒。
うまい!おかわりと言いたいところをこらえて、買いますと言った。なんか、この小さいカップでもたらされる味の奥行きじゃなくて驚いた。早くいろんな食べ物にかけたくなってしまった。辛味つぶぽん酢も味は想像していたのに、それを上回るおいしさで葛藤なく購入を決めた。
辛味もピリッと際立っているけど、もともとの出汁が美味しいのだろう、レベルの違いを感じた。そして、希望した二種類とは別に温めていた出汁も飲ませてもらって、納得した。飲んだら美味しくて買ってしまうことをわかっていて太っ腹に試飲をさせてくれるんだなあ。バタを
いろいろな食べ物にかけてみた
試飲で少しいただいただけであんなに美味しかったのだから、食べ物と組み合わせたときにどんな展開ができるのだろうと、いろいろなもので試してみた。
小皿に出してみるとこんな感じ。煎り酒は薄い醤油みたいな色でさらっとしており、辛味つぶぽん酢は唐辛子のつぶつぶとおろしっぽさ?なのかちょっとトロッとしている。
適切かはさておき、写真を撮ろうと思った日がたまたま餃子で試そうとしていた日だった。
美味しんだけど、煎り酒を餃子のタレとして使うのは美味しいけどちょっともったいなと思った。もうちょっとポテンシャルを発揮できる組み合わせはある。
ちなみに、茅乃舎公式WEBの「煎り酒」15の活用法でも柚子胡椒と混ぜての餃子のタレとしての使用を紹介している(柚子胡椒と組み合わせたほうが主張が餃子に負けなさそう)。
つぶぽん酢は餃子のタレにしても存在感的に負けていなかった。最初から合わさった餃子調味料と言われても違和感がない。
10日間ほど試しまくって出てきた結論として、煎り酒は圧倒的に「白い食べ物」に合うということだ。辛味つぶぽん酢もそうかもしれない。やはり白身魚や豆腐など、少し淡白な味の食べ物を引き立てる力が強い感じがする。お手頃な大きい豆腐にこれをかけるだけで料亭の味になるのでガブガブ食べられる。お粥に入れたら上品だけどあとを引く味になった。温めすぎると辛味ぽん酢の方が相性良くなるけど、餅にもとても合う。先ほどの「15の活用法」のサイトにはマヨネーズと和えて鶏ハムにかけていたりもしたので、ささみ系も合うかもしれない。これからもいろいろなものと合わせてみるのが楽しみだ。
くばらの話
そう、そしてくばらの話。私が「出汁といえばくばら」と推すようになったきっかけが、スーパーなどで流通している「○○(素材名)のうま鍋」シリーズだ。
もやしのうま鍋をたまたま購入して食べたところ、美味しくてそれ以外のうま鍋シリーズやほかの鍋出汁、出汁を使用した調味料などくばら印のものはもれなくチェックするようになった。なんといっても出汁の味の本物っぽさがあり、「またジャンクなものを食べてしまった・・・」という罪悪感を抱かずに済む。こういうのって、どうしてもカップ麺の汁味が出てしまうものだと思っていた。くばらの鍋出汁は「とても上質なものを食べましたわ」という気持ちで食事に満足できるので、積極的にここの製品を買うようにしている。
パートナーからは、「当時ここ以外の鍋出汁を買ってきたら私から怒られた」とぼやかれた。それくらいハマっていたらしい。
WEBサイトが良い
ひょんなことから大好きなくばらに繋がったので、久原本家そのもののWEBサイトを初めてみたのだけど、自社製品の出汁を活用したレシピ等のコンテンツにしっかり力が入っていて好ましかった。特にリンクの「季節の自家製」という連載は、「みそきのこだしオイル」「だしケチャップの魔法」などひと工夫あるわくわくするレシピが紹介されている(これは連載終了したようで残念)
記事の末尾にGoogle formのアンケートフォームまで埋め込まれており、ぐっときたユーザーが感謝の言葉をそっと置いていくところまで想像した……。
四季折々の素材を使った、予約時期が決まっている限定の調味料や粉末出汁などこれから購入予定のものがたくさんあるので気に入ったら紹介したい。
久原=茅乃舎が繋がってなかったので、とりあえずいろんな人に話を振ってみようと思う。読んでいただきありがとうごさいました。