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私と彼のこと

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私(じいじ)と彼(孫のNくん)の成長記録。
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#保育

私と彼のこと(233)-ちょっぴりずれてる-

ババババンドは今夜も ちょっぴりずれてる
いったりきたりで ゆれつつ進んでる
(奥田民生『MYRY』)

昨晩のオンライン研修では、「ズレ」の視点のズレに気付くことができた。

子どもの興味の対象や、探求のベクトルは、そこに寄り添う大人のそれとは往々にしてズレる。
それぞれが別の人格なのだから、それぞれが自身の主体であることを尊重し合えば、本質的にズレる、と言ってもいいだろう。
つまり、ズレを許容

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私と彼のこと(217)-学び続ける-

今日は、保育所等における働きやすい職場づくりセミナーをオンラインで受講した。

その中で、厚生労働省の「保育の現場・職業の魅力向上検討会」宛てに学生から提出された、次のようなパブリックコメントが紹介された。

子どもだけでなく、保育者も生涯学び続けられる

こども園の運営に携わる者として、身が引き締まる。
職員が学び続けられるような、施設と運営であり続けること。
そこを支えるのが私の大切な仕事だ。

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私と彼のこと(215)-泣き声-

昨晩は、彼の機嫌が悪かった。
理由は眠かったから。
原因は、昼間、Rさん(彼の母親)に連れられてご実家に行ったのだが、場所見知りと人見知りで緊張が解けず、全く昼寝ができなかったそうだ。

大好きなお風呂の最中も、珍しく泣き続けていたのだが、不思議と私はイライラしなかった。
子どもたち、特に長男Aが小さい頃に、お風呂などで泣いてグズられると、すごくイライラしたことを覚えているのだが、何故か彼の泣き声

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私と彼のこと(214)-肯定的に見る-

厚生労働省の「保育所における自己評価ガイドライン」研修を受講した。
もちろん、オンラインで。

保育所における保育を職員および施設が自己評価するためのガイドラインについての研修だが、結局のところは、どうやったら保育の質を高めることができるのか、という議論に終始した。
根本にあるのは、当然のことながら「子ども理解」
それは保育記録となって可視化され、活用されるのだが、そこで重要なのが「肯定的に見る」

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私と彼のこと(1)-誕生-

私と彼のこと(1)-誕生-

誕生2020年7月11日、孫が誕生した。

男の子だった。

私の長男AとパートナーのRさんとの間に生まれた第一子となる。

コロナ禍の真っ只中の今、2ヶ月以上新規感染者が確認されていない田舎ではあるが、産院を訪れることが許されているのは、父親である私の長男だけ。

しばらくはRさんと長男がシェアしてくれる写真だけが彼のことを知る唯一の手がかりとなる。

ドキュメンテーションところで私は、職場であ

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私と彼のこと(2)-コロナ禍の中で生まれるということ-

私と彼のこと(2)-コロナ禍の中で生まれるということ-

面会一つ勘違いしていた。

彼(孫)と、母親になったばかりのRさんが入院している産院には、家族といえども誰も面会には行けなかった。
出産時には院内で立ち会えた長男A(彼の父親)も、一度退出してしまうと、再び足を踏み入れることはできないのだそうだ。

退院までずっと泊まり込んで一緒に過ごすという選択肢もあるが、AとRさんは選ばなかった。
母子ともに体調が良いので、退院の日に合わせて仕事を休ませてもら

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私と彼のこと(3)-ココハトウチャンニンドコロ-

私と彼のこと(3)-ココハトウチャンニンドコロ-

休暇取得退院するまでは面会もできないことが判ったことは昨日書いた。
幸い、彼もRさん(彼の母親)も健康状態は良好なので、退院予定日時はすぐに決まり、周知された。

私と妻は既に仕事の都合をつけた。
勤め人である長男A(彼の父親)も、職場に相談している。
一番、調整が難しそうなのは、Rさんのお母さんだと思う。

私と妻は、幼保連携型認定こども園の副園長と園長という立場だ。
二人そろって休むということ

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私と彼のこと(4)-葛藤が予測されるからこその楽しみ-

私と彼のこと(4)-葛藤が予測されるからこその楽しみ-

長男AとパートナーのRさん(彼の両親)は保育士だ。
私も一応は保育士資格保有者である。
そして、妻と私で幼保連携型認定こども園の園長と副園長を務めている。

そう表現されれば、子育てのプロ集団のようにも思える。
しかし、やはり、自分の子ども(孫)となると勝手が違う。
AとRさんは、これから大いに悩み、苦しむことだろう。

私と妻もきっと様々な葛藤を抱えることになるに違いない。
でも、なんだかそれも

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私と彼のこと(6)-手引きのようなもの-

私と彼のこと(6)-手引きのようなもの-

子育て応援ブック地元自治体が配布している「孫がつなぐ笑顔の輪 子育て応援ブック」を手に入れた。
子育て世代包括支援センターが作成した冊子らしい。

少し調べたら、「孫育て・ニッポン」というNPO法人のサイトに記載されている情報を下敷きにしていることが判った。
そちらを覗いてみると、熊本県・岐阜県・横浜市・さいたま市なども類似のリーフレット等を公開していることが判ったので、早速DLしてみる。

3つ

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私と彼のこと(9)-見守り、手放す-

私と彼のこと(9)-見守り、手放す-

見守る今日は日曜日だが、オンラインで研修を受講した。
少人数での連続講座で、私以外はすべて女性。
今日が8回目の講座なので、直接会ったことがないものの、大分打ち解けてきている。
私が最近じいじになったことも、既に知れ渡っていて、孫育て&息子夫婦への子育てサポートについて、先輩ばあばたちからのアドバイスをいただいた。

「余計な口出しをしない」
これに尽きるようです(笑)

私にはそもそも、長男Aや

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私と彼のこと(10)-ミルク-

私と彼のこと(10)-ミルク-

いつ、どれくらい?彼はミルクの飲みが、比較的よい赤ちゃんのようだ。
Rさん(彼の母親)から来たLINEを読み返してみたら、生後2日目で40cc飲んでいた。

新生児期の哺乳量やタイミングについては、「欲しがるときに、飲めるだけ」という考えと、「一定の感覚で、一定の量を」という考えの両方があるようだ。

消化の良い母乳が中心の場合は、欲しがるだけあげても大丈夫だが、ミルク中心の場合は一定時間(3時間

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私と彼のこと(12)-Smile-

私と彼のこと(12)-Smile-

新生児微笑とはまた違うのかもしれない。
でも、どうしたって笑顔に見える。

社会的微笑(人の顔をみてニッコリと笑う、意味のある微笑み)があらわれるのは生後2か月以降とされている。
それ以前のものは新生児微笑・生理的微笑と呼ばれ、楽しさや心地よさや親しみとは無関係。
でも、それを向けられた家族にとっては、とてもそうは思えない。
誰だって「私に向かって微笑んでくれた」と捉えるだろう。
きっと、それでい

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私と彼のこと(13)-彼の名前-

私と彼のこと(13)-彼の名前-

無事に出生届の提出が終わったと、長男A(彼の父親)から報告があった。
彼の名前はN君に決まったとのこと。

私の三人の子どもたち(長男A・次男H・長女T)の名前には、ある法則がある。
N君も、それを踏襲している。
特に私や妻がそれを望んだわけではない。
長男AやRさんから、相談されてもいないし。
長男Aなりに何か考えてくれた結果なのか、単なる偶然なのかはわからない。

長男Aの名前には、世の中を明

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私と彼のこと(17)-指-

私と彼のこと(17)-指-

外転筋と内転筋新生児は外転筋(総指伸筋・背側骨間筋)が未発達なので、手を開くことは難しく、握ったままでいるのが普通なのだが、彼は何故か綺麗なパーを形作ることができる。

逆に内転筋の発達が不全なのかと心配になるが、把握反射はしっかりとあるので、そういうことでもなさそう。

Rさん(彼の母親)が毎日送ってくれる写真や動画でしか、彼の様子がわからないので、時折細かいことが心配になってしまったりするのだ

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