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私と彼のこと

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私(じいじ)と彼(孫のNくん)の成長記録。
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2020年7月の記事一覧

私と彼のこと(1)-誕生-

私と彼のこと(1)-誕生-

誕生2020年7月11日、孫が誕生した。

男の子だった。

私の長男AとパートナーのRさんとの間に生まれた第一子となる。

コロナ禍の真っ只中の今、2ヶ月以上新規感染者が確認されていない田舎ではあるが、産院を訪れることが許されているのは、父親である私の長男だけ。

しばらくはRさんと長男がシェアしてくれる写真だけが彼のことを知る唯一の手がかりとなる。

ドキュメンテーションところで私は、職場であ

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私と彼のこと(2)-コロナ禍の中で生まれるということ-

私と彼のこと(2)-コロナ禍の中で生まれるということ-

面会一つ勘違いしていた。

彼(孫)と、母親になったばかりのRさんが入院している産院には、家族といえども誰も面会には行けなかった。
出産時には院内で立ち会えた長男A(彼の父親)も、一度退出してしまうと、再び足を踏み入れることはできないのだそうだ。

退院までずっと泊まり込んで一緒に過ごすという選択肢もあるが、AとRさんは選ばなかった。
母子ともに体調が良いので、退院の日に合わせて仕事を休ませてもら

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私と彼のこと(3)-ココハトウチャンニンドコロ-

私と彼のこと(3)-ココハトウチャンニンドコロ-

休暇取得退院するまでは面会もできないことが判ったことは昨日書いた。
幸い、彼もRさん(彼の母親)も健康状態は良好なので、退院予定日時はすぐに決まり、周知された。

私と妻は既に仕事の都合をつけた。
勤め人である長男A(彼の父親)も、職場に相談している。
一番、調整が難しそうなのは、Rさんのお母さんだと思う。

私と妻は、幼保連携型認定こども園の副園長と園長という立場だ。
二人そろって休むということ

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私と彼のこと(4)-葛藤が予測されるからこその楽しみ-

私と彼のこと(4)-葛藤が予測されるからこその楽しみ-

長男AとパートナーのRさん(彼の両親)は保育士だ。
私も一応は保育士資格保有者である。
そして、妻と私で幼保連携型認定こども園の園長と副園長を務めている。

そう表現されれば、子育てのプロ集団のようにも思える。
しかし、やはり、自分の子ども(孫)となると勝手が違う。
AとRさんは、これから大いに悩み、苦しむことだろう。

私と妻もきっと様々な葛藤を抱えることになるに違いない。
でも、なんだかそれも

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私と彼のこと(5)-ほら、君の手はこの地球の宝物だ-

私と彼のこと(5)-ほら、君の手はこの地球の宝物だ-

彼が我が家に来た今日(2020年7月15日)、彼が退院した。

ほんの数十分だったが、我が家で過ごすこともできた。

明日からしばらくの間はRさん(彼の母親)のご実家で過ごすことになる。

妻(彼の父方の祖母)は毎週末、会いに行きたいと言っているが、迷惑になるのでほどほどにするように説得しなければならない。
でも本音を言えば、私も毎日会いに行きたい。

息子の息子長男A(彼の父親)の右手と、彼の左

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私と彼のこと(6)-手引きのようなもの-

私と彼のこと(6)-手引きのようなもの-

子育て応援ブック地元自治体が配布している「孫がつなぐ笑顔の輪 子育て応援ブック」を手に入れた。
子育て世代包括支援センターが作成した冊子らしい。

少し調べたら、「孫育て・ニッポン」というNPO法人のサイトに記載されている情報を下敷きにしていることが判った。
そちらを覗いてみると、熊本県・岐阜県・横浜市・さいたま市なども類似のリーフレット等を公開していることが判ったので、早速DLしてみる。

3つ

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私と彼のこと(7)-アンビリカル・コード脱落!-

私と彼のこと(7)-アンビリカル・コード脱落!-

Umbilical cordRさん(彼の母親)から「へその緒がとれた」と連絡が入った。
そう聞いて初めて「ああ、そうか。この間会ったときには、まだへその緒がついていたんだ」と思い至る。
私の知識や観察力が、いかに低レベルなのかが判る。

へその緒には動脈が2本と静脈が1本流れていて、赤ちゃんの成長に必要な栄養と酸素をお母さんの身体から送る役割を果たしている。
子どもの頃、そう説明されたときは、お母

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私と彼のこと(8)-マシマロ-

私と彼のこと(8)-マシマロ-

君は仏様のようRさん(彼の母親)から、沐浴の様子が動画で送られてきた。
彼は眠っているのだろうか、安心しきった様子で目を閉じている。

動画を観た妻(彼の祖母)の一言目は「悟りきったお坊さんだ」
まあ、確かにそう見えなくもない。

能動汗腺汗腺の数は大人も子どもも変わらない。
でも、体表面積がずっと小さいので、相対的に子どもは汗っかきに見える。
しかし実は、発汗機能は未発達で十分に汗をかくことがで

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私と彼のこと(9)-見守り、手放す-

私と彼のこと(9)-見守り、手放す-

見守る今日は日曜日だが、オンラインで研修を受講した。
少人数での連続講座で、私以外はすべて女性。
今日が8回目の講座なので、直接会ったことがないものの、大分打ち解けてきている。
私が最近じいじになったことも、既に知れ渡っていて、孫育て&息子夫婦への子育てサポートについて、先輩ばあばたちからのアドバイスをいただいた。

「余計な口出しをしない」
これに尽きるようです(笑)

私にはそもそも、長男Aや

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私と彼のこと(10)-ミルク-

私と彼のこと(10)-ミルク-

いつ、どれくらい?彼はミルクの飲みが、比較的よい赤ちゃんのようだ。
Rさん(彼の母親)から来たLINEを読み返してみたら、生後2日目で40cc飲んでいた。

新生児期の哺乳量やタイミングについては、「欲しがるときに、飲めるだけ」という考えと、「一定の感覚で、一定の量を」という考えの両方があるようだ。

消化の良い母乳が中心の場合は、欲しがるだけあげても大丈夫だが、ミルク中心の場合は一定時間(3時間

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私と彼のこと(11)-三人で-

私と彼のこと(11)-三人で-

彼と彼の両親。
私から見れば、息子夫婦と孫。
三人の握った手を撮影した一枚。

Rさん(彼の母親)だけ左手なのは、多分、Rさんが撮影しているからだろう。
Rさんの手の握り方が、彼と同じ形なのは意識してなのか、それとも無意識なのだろうか。
長男A(彼の父親)は、グッと握りこぶしを作っている。
父親になったのだもの、そりゃあ力が入るよな。

私と彼のこと(12)-Smile-

私と彼のこと(12)-Smile-

新生児微笑とはまた違うのかもしれない。
でも、どうしたって笑顔に見える。

社会的微笑(人の顔をみてニッコリと笑う、意味のある微笑み)があらわれるのは生後2か月以降とされている。
それ以前のものは新生児微笑・生理的微笑と呼ばれ、楽しさや心地よさや親しみとは無関係。
でも、それを向けられた家族にとっては、とてもそうは思えない。
誰だって「私に向かって微笑んでくれた」と捉えるだろう。
きっと、それでい

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私と彼のこと(13)-彼の名前-

私と彼のこと(13)-彼の名前-

無事に出生届の提出が終わったと、長男A(彼の父親)から報告があった。
彼の名前はN君に決まったとのこと。

私の三人の子どもたち(長男A・次男H・長女T)の名前には、ある法則がある。
N君も、それを踏襲している。
特に私や妻がそれを望んだわけではない。
長男AやRさんから、相談されてもいないし。
長男Aなりに何か考えてくれた結果なのか、単なる偶然なのかはわからない。

長男Aの名前には、世の中を明

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私と彼のこと(14)-寝顔-

私と彼のこと(14)-寝顔-

新生児である彼は、泣いているか、ミルクを飲んでいるか、眠っているかなので、Rさん(彼の母親)が送ってくれる写真も、当然ながら寝顔が多い。

彼が生まれてから、何故か長男A(彼の父親)の子どもの頃のアルバムも卓上に出しっぱなしになっている。
彼との類似点を探すわけではなく、何故か幼い長男Aの姿を見返しては、妻(彼の祖母)と二人で想い出を語ることを繰り返している。
これはどういう心理状態なんだろう。

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