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私と彼のこと(8)-マシマロ-

君は仏様のよう

Rさん(彼の母親)から、沐浴の様子が動画で送られてきた。
彼は眠っているのだろうか、安心しきった様子で目を閉じている。

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動画を観た妻(彼の祖母)の一言目は「悟りきったお坊さんだ」
まあ、確かにそう見えなくもない。

能動汗腺

汗腺の数は大人も子どもも変わらない。
でも、体表面積がずっと小さいので、相対的に子どもは汗っかきに見える。
しかし実は、発汗機能は未発達で十分に汗をかくことができていない場合もある。
暑いときや運動の後など、子どもたちは汗びっしょりになりながら、顔も真っ赤にしている。
あれは、体温調節が追い付いていないから起きる現象だ。

沐浴

沐浴には、赤ちゃんの身体を清潔に保つことの他に、血行を良くして新陳代謝を上げる効果も期待されるのだろう。
能動汗腺(汗をかく機能を果たしている汗腺)を増やす効果もあるかもしれない。

そしてもちろん、貴重なスキンシップの機会でもある。
私も、自分の子どもたちの沐浴や入浴には(他の場面であまり役に立たないからこそ)、積極的に参加した。
長男が生まれたとき、沐浴の方法を説明してくれたのも、母(彼の曾祖母)ではなく、父(彼の曾祖父)だった。
おとーちゃんやじいじの出番としやすいのだ。

悟りきっているかのよう

それにしても、彼は気持ちよさそうな表情を浮かべている。
不慣れなRさんを安心させようと、そうしているようにも思える。

赤ちゃんの不安と、養育者の不安は、おそらく連動している。
彼のこの仏様のように悟りきった表情は、きっとRさんや長男A(彼の父親)を、穏やかでのんびりとした不安の少ない両親に育てて行ってくれそうな気がする。

マシマロは関係ない 本文と関係ない

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