見出し画像

読んだら幸せになる!マルクス資本論を簡単に詳しく解説している良書


1.読んだら幸せになる!マルクス資本論を簡単に詳しく解説している良書


読んだら幸せになる!マルクス資本論を簡単に詳しく解説している良書。

アナタも、池上彰「池上彰の講義の時間高校生からわかる「資本論」」を読んで、今、再評価されている、マルクス「資本論」のエッセンスを、かなり詳しく理解してみては?

マルクス「資本論」を高校生にもわかる説明で深く理解し、日頃の仕事の悩みを解消して、ハッピーな未来をゲットしよう!

アナタは、この本を読んでみてはいかが?




2.バックグラウンド


ボクが、この本を知ったのは、あるサイトの資本論解説ページからだった。

そのページは、資本論をわかりやすく解説したあと、推薦図書としてこの本を挙げていた。

それで、ボクはかなり以前から、この本に興味を持っていたのだった。


今回この本をゲットして、読んでみて思ったことが、題名がバカっぽいわりには、かなりしっかり書いてある、ってことだ。

あとでも書くけれど、マルクスは「共産党宣言」で、共産主義革命がなったあとは、代表を投票で決めるという意味での、民主主義をやるべきだと言ってたりとか、資本主義の良い面も「資本論」で書いていたとか、結構意外な情報まで書かれていた。


あと、この本によれば、戦後しばらくは、大学の経済学教授は、マルクス経済学者が多かったから、戦後の官僚とかは、マルクス主義を学んでいた。

だから、「資本主義そのままじゃまずいよね?」ってことで、色々な規制をした。

その結果、従来の終身雇用制に代表される、日本型雇用制度と、高度経済成長の時代が来たのだった。


しかし、日本がお金もちになって、みんなアメリカとかへ留学すると、新自由主義(ネオ・リベラリズム)がいいと学んで、これがいいということで、日本でも「ネオリベ」の経済学者が増えていった。

だから、「ネオリベ」を学んだ官僚は、規制をどんどん撤廃していった。


その結果、社会はどうなったか?

格差社会とかになって、まさに、マルクスが「資本論」で予言していたような世の中になってしまった。

だから、今、「資本論」が再評価されているのである。


この池上彰さんの本は、そんな時代背景で、高校生にもわかりやすく、しかも、結構詳しく、資本論のエッセンスを伝えるために、書かれたものだ。

ボクは、この本を読んで良かったと思った。

以前、紹介した、マルクスの資本論の入門書2冊の次に読んだら、理解が深まることまちがいなし!

↓↓↓以前の紹介記事↓↓↓



3.3つの重要なポイント



3つの重要なポイントがある。

ポイント1

マルクスが書いた『共産党宣言』を読むと、共産党が革命を起こしてまず一番に獲得すべきことは、それは民主主義だ、と書いてあります。ではその民主主義とは何か。労働者が選挙で自分たちの代表を選ぶこと、そういうことがまず一番に必要なんだ、と考えていました。

本書より

ここは、けっこうボクが驚いた箇所だ。

共産主義といえば、共産党の1党独裁が当然だと、思っていたからだ。

しかし、マルクスは、共産主義国家が成立したあかつきには、選挙で代表を選ぶという意味での「民主主義」が、必要だと言っている・・・。

たしかに、それなら、「共産主義国家も、それほどわるくないよね?」、ってなりそうだよね。

でも、現実の共産主義国家はそうならなかったし、これは、「マルクスさん、理想論を語りすぎてません?現実の歴史がそう証明していますよ?」って感じだよね。


ポイント2

たくさんの力が競合してこのようにまとまった力になることから生じうる実力とは別に、大抵の生産労働においては、たんなる社会的接触だけでも競争を生み出し、やる気を独特に刺激し、個人個人の能力を高めるものである。(中略)人間はその本性からして(中略)社会的動物だからである。

資本論より

つまりマルクスは「資本主義はけしからん、とんでもない」って言ってるわけじゃないの。もちろん、資本主義っていう仕組みがいかに非人間的なものであるかってことも論じているんだけども、決してそれだけではないんだ。(中略)人間として一人一人の労働者が成長していくので、決して悪いことばかりではないって(中略)言っているのです。

本書より

ボクは、資本論は、概説書しか読んでいない。

資本論それ自体を読むのは、骨が折れるし、効率が悪いと思っているからだ。

だから、マルクスは、「資本主義はダメだよね?」としか言ってないと誤解していたわけです。

でも、マルクスは、「資本主義にも良いところがあるよね?」と言っている箇所があったわけだ。

マルクスがそういうことを言っているのは、けっこうアナタも意外だったんじゃないですか?


ポイント3

難解な『資本論』を、高校生にも理解できる解説にするため、ホーム社の会議室に高校三年生や卒業生に集まってもらい、授業形式で解説したのをもとに、この本をまとめました。

本書より

なんと?!実際に高校生らを目の前にして、池上さんは授業までしたのか??

そこまで手間ヒマかけて、この本を書いたなら、この本の題名に、ウソ偽りはないよね。

しかも、以前紹介した、白井聡「武器としての「資本論」」よりも、内容は濃いとアナタは思うだろう。

↓↓↓武器としての「資本論」紹介記事↓↓↓

だから、池上彰さんのこの本は、だいぶ良書だと思うよ。題名はバカっぽいけど・・・(苦笑)




4.さいごに


アナタは、この本を読んでみてはいかが?

マルクス「資本論」を高校生にもわかる説明で深く理解し、日頃の仕事の悩みを解消して、ハッピーな未来をゲットしよう!

アナタができる最初の簡単なステップは、下のリンクをクリックして、Amazonの紹介ページに飛んで、この本について調べることだ。



いいなと思ったら応援しよう!