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追悼 ポール・オースター

追悼 ポール・オースター

 2024年4月30日、ポール・オースターが肺がんの合併症でなくなった。享年77歳。『孤独の発明』『ガラスの街』『幽霊たち』『鍵のかかった部屋』『最後の物たちの国で』『ムーン・パレス』『偶然の音楽』『リヴァイアサン』『オーギー・レンのクリスマスストーリー』『ミスター・ヴァーティゴ』『ティンブクトゥ』『幻影の書』『オラクル・ナイト』『ブルックリン・フォリーズ』『写字室の旅』『闇の中の男』『インヴィジ

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『夜明け前』(小)論

『夜明け前』(小)論

 以前、noteに「読み返したい本たち1位〜30位」を書いた。書き終わった後に気づいたが、そこで紹介した30冊全てが20代、特に大学生、大学院生のときに読んだ本であった。逆に言うと、30代に入ってからは琴線に触れる本に出会えていなかったとも言える。しかし、つい先日、運命の邂逅を果たすことができた。その本は、島崎藤村の『夜明け前』だ。きっかけは職場の同僚と御嶽山に登った際に、島崎藤村記念館の案内板を

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ペソアの伝記が出版された喜び

ペソアの伝記が出版された喜び

 即決だった。

 先日、所用で一乗寺まで足を運んだ。時間に余裕もあり、せっかくだからと恵文社を覗くことにした。本屋に行くと、海外文学のコーナーをゆっくり物色し、それから哲学、思想、文庫本、新書、文芸誌、学校教育(あれば)の順に経巡る。これが私の基本コースである。しかし、今回は、海外文学のコーナーで早々にコースアウトし、1分以内には店を出て、10分以内には、喫茶店で、読み始めていた。

 購入した

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読み返したい本たち【5位~1位】

読み返したい本たち【5位~1位】

 『読み返したい本たち』シリーズもこれにて最後である。ということで、30冊を並べてみた(本をあげてしまう癖があるので、本棚にないものも幾つかあり、引用するにあたり買い直した)。もう残りの人生この30冊を読み返すだけでも、十分ではないか、その他の本は全て誰かにくれてやってもいいんじゃないか、そんな気もしてくる。

5位:梅崎春夫『幻化』

 戦争を経験した昭和の文学者でこのリストに登場するのは、梅崎

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読み返したい本たち【10位~6位】

読み返したい本たち【10位~6位】

 前回、前々回に引き続き読み返したい本たちをランキング形式で紹介していく。今回は10位〜6位。ここまで来ると、一冊一冊への思い入れが深く、語りたいことがたくさんある。そのため、5冊で一旦きることにした。一応、順番は付けているが、1位〜10位の全てが入れ替え可能と言っても過言ではない。早速、始めよう。

10位:ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』

 大学院生のとき研究のベース

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読み返したい本たち【20位~11位】

読み返したい本たち【20位~11位】

 前回に引き続き、読み返したい本たちをランキング形式で紹介していく。今回は、20位~11位。30位~21位は、どの本にするか非常に迷ったが、今回の20位~11位は、変わり種は少なく、いわゆるよく聞く作家のよく聞く名著が多くなったように思う。早速始めよう。

20位:ジョルジュ・バタイユ『エロティシズムの歴史ー呪われた部分 普遍経済論の試み』

 バタイユとは何者か。バタイユはなぜ異端児扱いを受ける

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読み返したい本たち【30位~21位】

読み返したい本たち【30位~21位】

 私はこれまで数えきれない本を読んできた。やむにやまれず読んだこともあれば、惰性で読んだこともある。随分、無駄な時間とお金を使ったと思う反面、この無駄を経て、良質な本・著者に巡り会えたように思う。それは、現実の人間との出会い以上に、印象的であり、今の私の思考の一部を構成している。

 人生も終わりに近づいたら、これら良質な本を読み返すことに時間を費やしたいと考えている。そんなこんなで、備忘録も兼ね

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