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実証済み!おやつの後ハミガキできなくても虫歯にならなかった1つのルール
子育てと歯磨きノイローゼ
みなさんは、おやつの後こどもに歯磨きさせていますか?歯科衛生士歴20年の私。
大きな声で言えませんが、実は出来ていません‼︎
子育てって、朝から本当に大忙しですよね。
逃げ回る子を追いかけ、お着替えさせるのに一苦労。
靴を履かせたら、自分でやりたかったのに‼︎と自我爆発。
食事を用意しても食べるのに集中しない、野菜食べない、更に牛乳こぼした後始末。
寝かしつけに1時間以上かかったり…。
そして何より、嫌がり悲鳴をあげ泣きじゃくる歯磨き。
毎食後の歯磨きが苦痛で、歯磨きノイローゼになってませんか?
私はちょっとなってました…。
この子のためにやってるのに、ギャン泣きされちゃう…
めちゃくちゃ嫌がってるし、なんか虐待みたい⁈と感じる日々。
そんなネガティブな気持ちで、歯磨きと向き合っていたので、憂鬱な気分になっても仕方ないですよね。
しかし、こどもに虫歯を作らせてはいけない!と思い奮闘しながらもやってきました。
嫌がられても、泣かれても、逃げられても食後の歯磨きはやってきました。
そう、食後は必ずやってきた…
おやつの後は?
というと、
歯磨きノイローゼと、子育ての大変さに気力・体力が消耗し、そこまで手が回りませんでした。
また、お出掛けの時も歯ブラシを持ち歩く意識高いご両親、いらっしゃいますか?
歯科衛生士でも、そこまで意識高く生活習慣を築いてあげられませんでした。
いや、ちゃんと理解していますよ!
磨いた方が絶対に良い事を‼︎
何なら子育ての大変さを経験してなかった頃の私は、
「おやつの後もハミガキしてあげて下さいね。」
と指導していました。
そう言っていた自分でも出来なかった。
自分もママになってからは、親の苦悩も知らず、
何て一方的なマニュアル通りの指導をしていたんだ!
と、あの頃の自分を叱りたい気持ちでいっぱいです。
しかし、おやつの後ハミガキ出来てないにも関わらず、
娘5歳、虫歯ナシ‼︎
優秀なお口です‼︎
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この成果は、衛生士の知識があったからこそ出来たんだと思います。
『可愛い我が子に虫歯を作らせたくない』と考える
子育て奮闘中のパパ・ママが、このちょっとした、
ルールを取り入れて頂き、こどもが虫歯にならず
子育てにゆとりを持つ事ができれば嬉しいです‼︎
おやつの食べさせ方ルール
みなさんはお子様に、どのようにおやつを食べさせていますか?
遊びながら、テレビを観ながら、宿題をしながら…
ダラダラ食べさせていませんか?
移動中の車内で、フタの出来るペットボトル入りのジュースをチョビチョビ飲んでいませんか?
グズった時用に、小袋のグミや棒付きのキャンディなど携帯していませんか?
こんな事をしていては、残念ながら歯が溶けて虫歯になってしまいます。
みなさんに守って頂きたいルールというのは、
おやつは一度に食べきるという事です。
『一度に食べ切る=短時間で食べ終える』
という意味です。
これは、虫歯予防に一役買ってくれるのです。
なぜ、一度に食べきると虫歯予防になるのか?
それは、唾液に酸緩衝作用と再石灰化作用の
2つの力があるからです。
これだけ言われても「は?」って感じですよね。
まずは虫歯ができる過程を簡単に説明します。
虫歯ができる過程
①お口の中の細菌が食べカスをエサにして、歯垢(プラーク)というものを作り、酸を出し始めます。
②その酸が歯の表面を溶かします。(脱灰)
③溶け始めた歯の表面は、最初は白っぽくなり、やがて小さな穴になり、穴が深く広がっていく。
これが虫歯のできる過程です。
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唾液による虫歯予防の2つ力
①酸緩衝作用
酸緩衝作用とは、細菌が酸を生成し酸性に傾いたお口の中を、約30~40分かけて中性に戻してくれる作用の事をいいます。
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虫歯ができにくい状態
②再石灰化とは
再石灰化とは、歯の表面から溶け出したカルシウム
などのミネラル成分を、歯に戻してあげます。
この作用により、歯の表面が溶けるのを防ぎます。
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この2つの作用で、虫歯予防をしてしてくれますが、ダラダラ食べ・チョビチョビ飲みをしていると、
せっかく中性に戻そうとしているのに、なかなか中性には戻ってはくれず、長時間ずっと酸性のままです。また、再石灰化を行う時間もとれません。
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再石灰化する時間もなく
虫歯になりやすい状態
このルールを厳守して!
上記の通り、中性に戻るには約30~40分かかります。
この2つの作用を最大限に活かすには、
〝酸に歯がさらされている時間を短く”
〝再石灰化する時間を長く”
したいのです。
もし、みなさんのお子様がダラダラ食べ・チョビチョビ飲みをしていたら、非常に危険な行為です。
こんな事をしていては、歯が溶けだしてしまい、ゆくゆくは穴が空き、虫歯になってしまいます。
よって一度に食べきる事=短時間で食べ終える事が、
とっっっても大切なんです。
今日から、ダラダラ食い・チョビチョビ飲みはやめましょう‼︎
衛生士ママだって、こどもがおやつを楽しむ事を否定している訳ではないですし、幼児は3食+補食が必要でもあります。
しかし、繰り返しにはなりますが
おやつは時間を決めて、一度に食べきりましょう!
補足ですが、おやつの後歯みがきをしなくて良いと推奨している訳ではないので、ご理解の程よろしくお願い致します。
このnoteでは、衛生士ママの私が、
歯に関する育児〝歯育”や〝こどもの歯並び”
について、記事を書いていきたいと思います。
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