地理Bな人々(34)SHIZUKU③ マドラスチェック・鳥取と島根
「フライドポテト大好きの私としては,すごく勉強になりました。」
と滴ちゃんは言った。
僕は初めて一人で彼女の病室を訪れていた。
日差しが強く,カーテンが黄色に輝いていた。
「それと,確かに『飾り窓』の記述はインパクトありました。全然知らないことばっかりで。」
「まあ,そうだよね。」
「ナオミ先生は,飾り窓みたいなところへは行ったことあるんですか。」
「え,無いよ。もちろん。」
「どうして?」
「どうしてって言われても・・・」
「行きたいとは思わない?」
「思わないよ。」