街歩き
予定のない天気の良い日は、目的を決めずにどこかの街を歩く。
新しい出会いや発見、想像へと繋がるのでとても楽しい。
例えば、
ガードレールの脇に咲く野花が可愛らしかったり。
ふと上を見上げると、どこまでも続くひこうき雲を発見して、遠い未知の大陸に思いを馳せたり。
近所の自販機のラインナップが変更され、季節の移り変わりを実感したり。
いつも同じコンビニですれ違う無愛想なおじさんが、キラッキラと目を輝かせる愛嬌たっぷりのポメラニアンと一緒にお散歩していて、一匹と一人の面白い(と言ったら失礼かもしれないけれど)対比が見れたり。
住宅街を縫うように歩いていたら、偶然お洒落なご飯屋さんや雑貨屋さんと出会い、そこからしばらくして行きつけのお店になったり。
元々警戒心が強いのかどうか知らないけれど、引っ越してきたばかりの頃はこちらを不審な目で見つめていたご近所のおばあちゃんが、今では溢れんばかりの笑顔で挨拶を交わしてくれたり。
道端に落ちていた誰かの落とし物を見つけ、落とし主が落とすまでの経緯を勝手に想像してみたり。
友人と街歩きをするときでも思わず想像してしまうので、いつの間にか会話がどこかに飛んでいってしまうことがある。
「ねぇ、私の話聞いてる?」と怒られたりもする。
ごめん、話も聞いてたけど想像もしてたよ。
街歩きは楽しい。