馬の骨

82年式40代男性。出来る範囲を自分のペースで。

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最近の記事

月刊 逢沢りな

初めて彼女を見たのは、2022年6月20日発売の週刊プレイボーイNo.27の表紙だった。こちらを見て少しはにかむ表情の可愛さにやられてしまった。ゴーオンジャーに出ていたと知ったのもその時。 それから2年、12年ぶりの写真集を出すと知って、書店で表紙を見た時、昔とは違う表情に良い意味でやられた。 全ページを見て自分が思ったのは逢沢りなの眼が好きだという事。こちらを見つめる真剣な眼も、笑顔になった時に細くなる眼も全て、好きだ。 自分は誰かに無理矢理させられているポージングや

    • 雪平莉左ファースト写真集『とろける。』

      ラウンドガールでバズったという事は何となく知っていて、雑誌のグラビアも何度か見た事があるので、気になるグラビアアイドルの一人だった。そんな中、とあるきっかけでこの写真集を見つけて迷わず購入。 紹介ページにある様に、グラビアの王道とも言える大胆さはもちろんあるけれど、それだけではなく、可愛らしさも感じられる写真を見た時に雪平莉左という人の新たな一面を見る事が出来た様に思う。 その可愛らしさを全面に押し出したグラビア、引いては写真集も見てみたい。

      • ひらやすみ②/真造圭伍

        読んでいてなつみちゃん、ヒデキ、よもぎさん、あかりちゃんそれぞれに感情移入してしまうのは、全く同じじゃなくても、今もしくは昔に同じ様な悩みを抱えていたからだと思う。 だから、大学の同級生の態度にイライラするし、同じ様に自分を不器用な生き方だと下に見てしまう。でも、そんな悩みを少しだけ和らげてくれるのがヒロトだ。 本音しか言えない彼にイラッとする時もあるけれど、それ以上に許してしまえる優しさと笑顔を持っている。でも、ヒデキによって語られた過去と、ふとした時に見せる表情には胸

        • 残るは食欲/阿川佐和子

          自分は全く料理をしないけれど、料理本を読んだり、料理番組を観たりする。それは、作っている所を見ると出された料理だけを見る以上に、その料理が美味しく感じられるから。 阿川さんのエッセイは、料理本の様に写真や文章で伝える事を文章だけで書いているのに美味しそうに感じる。それは、阿川さんの文章の上手さもあるけれど、本人が楽しそうに料理しているからだと思う。 本人が食べた料理の描写も素晴らしい。併せて、美味しくない時はハッキリとマズイというその潔さも好きだ。

          ひらやすみ①/真造圭伍

          1日目(1話目)の最初に描かれているヒロトとはなえさんの所で思わず泣きそうになった。2人は、相手に見返りなんて求めていない。一緒にいる事が楽しいのだと思う。 その後もヒロトの優しさは全く変わらない。 彼みたいな人は、現実に一人は何処かにいそうでいない(探せば何処かにいるのかもしれないけれど)。 今を生きる自分は、どちらかというとなつみちゃん側だ。そんな彼女がヒロトと暮らしてどう変わるのか、自分と重ねながら読んでいきたい。

          ひらやすみ①/真造圭伍

          平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版/宮崎智之

          以前、Xにこの様なポストをした。 小説、エッセイ、マンガ、作品の形態はどうあれ、同じ年に生まれた人の書く文章、描かれる絵にとても惹かれる。その最初となったのが宮崎智之さんのこのエッセイだ。 頭に引用させていただいている説明文を読んだ時は、同世代とはいえ、自分と生き方が違うので少しだけ身構えたが、中身を読んだ時、感じ方は変わった。 もちろん、書かれている内容によって重く感じる所もあるけれど、決して不快にはならない。それは、宮崎さんが自分の弱さを受け入れて、無理をせず書いた

          平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版/宮崎智之

          三十路飯②/伊藤静

          一巻から流れが変わった様に思う。作品の雰囲気などではなく、主人公・日向の見方や考え方が。それでも肝心な所での鈍感さは変わっていないけれど。 個人的には出てくる料理は一巻よりもすきなモノが多くて、読んでいてお腹が空く感じが多くあった。おにぎりの回は行ってみたいと思ったし、近くにあれば嬉しいなと思った。 おにぎりはコンビニやスーパーでも買えるけれど、何処か味気ないなと感じる時があるからだと思う。

          三十路飯②/伊藤静

          イルカも泳ぐわい。/加納愛子

          本当につい最近まで、Aマッソが2人揃っている姿を見た事がなかった。それぐらい加納がピンで出ているイメージが強かったし、彼女の横にいるのは、呂布カルマと相席スタートの山添なのだ(ちなみに初めてコンビとして見た番組でむらきゃみは個人的に爪痕を残していた)。 まずタイトルに惹かれた。その場で表題作を読み、購入し、読んでいくと、今までに読んだ事のないエッセイに驚き、戸惑いながらも読了した。 間違っていたら申し訳ないけれど、ノンフィクションとフィクションが混在しているのではないかな

          イルカも泳ぐわい。/加納愛子

          三十路飯①/伊藤静

          このマンガとの出会いは恐らく書店のコミックコーナーだ。表紙に描かれているラーメンが美味しそうで思わず手に取った。 グルメマンガで読むかどうかの基準になるのは、描かれている料理が美味しそうかどうかが一番に来るので、ストーリーの面で失敗する事も多々あるけれど、個人的にこの作品は当たりだった。 出てくる料理が擬人化する所には少し面食らったけれど、慣れてしまえばなんて事なくスイスイと読める。個人的には餃子居酒屋が良いなと思った(酒飲めないけれど)。 併せて、三十路という若者では

          三十路飯①/伊藤静

          筧美和子写真集 ゴーみぃー

          グラビアアイドル、アイドル、女優、モデル。 写真集を出す度にレビューに並ぶ同じ言葉達。グラビアは好きだけど、その言葉達に自分は相当辟易している。そんな中で、この写真集は答えを出してくれた様な気がする。 佐内さんが撮れば、「同じ様な写真」は撮れるだろうけれど、「同じ雰囲気」は出せないと思う。 筧美和子という被写体だから出せるのだ。 エロは否定しないけれど、無理して出す必要もない。 アイドルや女優が水着やランジェリーになる必要は絶対ではないと思うし、グラビアアイドルが全て

          筧美和子写真集 ゴーみぃー

          表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬/若林正恭

          単行本より文庫派の自分は、この紀行文が発売されてから7年、文庫化されてから4年の年月を経て読み終えた。出張先に行く電車の中、ホテルの部屋のベッドの上、アパートへ戻る電車の中、寝る前の布団の中など様々な場所で少しずつ読んでいった。 メインとなるキューバの旅に、モンゴル、アイスランド、コロナ後の東京の3編を加えたある意味完全版になるだろう紀行文は芸人・若林正恭としての面白さはもちろん描かれている(特にアイスランドのオーロラの章は思い切り笑った)。 けれど、その端々に人間・若林

          表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬/若林正恭

          金田一少年の事件簿 怪奇サーカスの殺人

          前述した異人館村殺人事件と同じ日に読んだ作品。 犯人とトリックを解く事は出来なかったけれど、読み終わった時に異人館村殺人事件よりも難易度は高くないのかなと思った。 ミステリ好きならあっさり解けそうだなと感じる。ストーリーの部分はしっかりしていてよんでいて面白かった。

          金田一少年の事件簿 怪奇サーカスの殺人

          金田一少年の事件簿 異人館村殺人事件

          コミック文庫になる前の原作コミックもドラマもリアルタイムど読んで、観ていた自分の中で印象に残っている事件のひとつ。その後、メイントリックで色々と話題になるのだけど。 今回、改めて読んでみると、メイントリックの部分を除いてもストーリーとしてはすごく面白いと思う。過去に六角村で起きた出来事から繋がっていく人物達。 犯人もトリックも結末もわかっているのに、間を空けて読むと読み応えがある。

          金田一少年の事件簿 異人館村殺人事件

          セクシー田中さん②/芦原妃名子

          ベリーダンサーの田中さんの姿を見て笙野が言った一言は、男の自分から見ても確かに酷い。 そんな彼の人格を形成したきっかけの話を知って、同情して次のページを捲った時に見た彼の行動に思わず笑ってしまった。 そこからの朱里が怖くて、怖くて。 もちろん、やり過ぎなのはダメだけれど、男女だけでここまで考え方に違いがあるんだなと思った。それは田中さんと三好さん、朱里と進吾にも言える。 同時に田中さんと朱里は、年齢は離れているけれど、互いを補いあえて、尊敬している部分もある良い関係だ

          セクシー田中さん②/芦原妃名子

          夜のミッキー・マウス/谷川俊太郎

          谷川俊太郎さんの詩に触れたのは、恐竜人間に収録されている詩をamazarashiの「季節は次々死んでいく」のMVで観たのが最初だったと思う。 詩は短い言葉でハッとさせられる事もあれば、読んでもどういう事なんだろうと思う事もある。 そこから自分の想像力をどう飛ばすかで、見える景色は読む人それぞれで違ってくると思うし、再読した時も、その時の年齢や感情で異なって見えてくるとも思う。 谷川さんもその時だからこそ、これらの詩を生み出せたのだと思う。

          夜のミッキー・マウス/谷川俊太郎

          春期限定いちごタルト事件/米澤穂信

          今年の7月からアニメ化する事を知って読み始める。 米澤穂信さんが描く男女の高校生と聞くと、「古典部シリーズ」が思い浮かぶけれど、同じライトでもテイストが違っている。 古典部シリーズの折木奉太郎は、省エネ主義で自ら事件に首を突っ込み、推理する事はほとんどない。逆に小市民シリーズの小鳩君は事件に出会うと首を突っ込み、推理する事をしてきたけれど、ある事をきっかけに高校生で小市民を目指す事になる。 ちなみにヒロインにあたる、千反田えると小佐内さんも真逆と言っていい。 そんな二人

          春期限定いちごタルト事件/米澤穂信