ひらやすみ②/真造圭伍
読んでいてなつみちゃん、ヒデキ、よもぎさん、あかりちゃんそれぞれに感情移入してしまうのは、全く同じじゃなくても、今もしくは昔に同じ様な悩みを抱えていたからだと思う。
だから、大学の同級生の態度にイライラするし、同じ様に自分を不器用な生き方だと下に見てしまう。でも、そんな悩みを少しだけ和らげてくれるのがヒロトだ。
本音しか言えない彼にイラッとする時もあるけれど、それ以上に許してしまえる優しさと笑顔を持っている。でも、ヒデキによって語られた過去と、ふとした時に見せる表情には胸をグッと掴まれる。
ヘッダー画像を探している時に見つけた阿佐ヶ谷姉妹のコメント。「心が和三盆みたいにほろほろほどけていく」という表現、素晴らしいなと思った。