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夜のミッキー・マウス/谷川俊太郎
詩人はいつも宇宙に恋をしている。
作者にも予想がつかないしかたで生まれてきた言葉が、光を放つ。
「夜のミッキー・マウス」
「朝のドナルド・ダッグ」
そして「百三歳になったアトム」。
ミッキー・マウスもドナルド・ダッグもプルートーもアトムも、時空を超えて存在している。
文庫版のための書下ろしの詩「闇の豊かさ」も収録。現代を代表する詩人の彩り豊かな30篇。
谷川俊太郎さんの詩に触れたのは、恐竜人間に収録されている詩をamazarashiの「季節は次々死んでいく」のMVで観たのが最初だったと思う。
イノチはイノチを食べて生きています
イノチを食べた私はいつかイノチに食べられる
私が美味しいといいのだけれど
詩は短い言葉でハッとさせられる事もあれば、読んでもどういう事なんだろうと思う事もある。
そこから自分の想像力をどう飛ばすかで、見える景色は読む人それぞれで違ってくると思うし、再読した時も、その時の年齢や感情で異なって見えてくるとも思う。
谷川さんもその時だからこそ、これらの詩を生み出せたのだと思う。