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2022年9月の記事一覧
美馬達哉『リスク化される身体』読んだ
生権力的なものに関心はあるが、いきなりフーコーとか読んでもなあと思って、これ読んでみた。面白かった。
ちなみに先日紹介した熊代亨先生の本でも引用されている。
著者の美馬達哉氏は神経科学を専門とする医師、研究者のようだが、著書の多くはフーコー等をベースとした医療、健康、社会の相克を主題としている。
本書はリスクという概念がいかに個人や社会に影響を与えてきたかを論じるものである。リスクには、計算
第76回日本食道学会総会参加した
都内某所でやってる日本食道学会総会行ってきた。
まず開会式で島田英昭会長より「私はいつまでもコロナコロナ言ってても仕方ないと思っている。正常化を進めていかなくてはならない。今回は批判は覚悟の上で準備を進めてきた。特に上級演題の司会、演者の皆さんには現地参加をお願いした」との力強いお言葉いただいた。
外科だけでなく、内視鏡医、腫瘍内科医、放射線科、病理も参加する横断的な学会だけど、まあマイナーな
西村賢太『二度はゆけぬ町の地図』読んだ
今年の序盤に亡くなった西村賢太さん。
老害化する前にちゃんと死んだのは立派というか、まあ大して長生きする気もないし、そういうつもりで不摂生をしていたようだ。
老害になる前に逝きたいと考えている私は、そういう立派な作家の書いたものが気になる。
というわけで読んじゃった。『貧窶の沼』などを収録した短編集である。
作家の分身たる、北町貫多とか「私」は日雇い労働で食いつなぎつつ、怠惰に暮らしている。
『男性権力の神話』やっと読んだ
昨日、男性特権()の話をしてしまったのは、遅ればせながらこの必読書を読んだからである。
内容は、いかに男性が差別されているかを統計や実例から丁寧に綴っていくというものである。
ちなみに日本語版の推薦文はそれ以上いけない社会学者こと山田昌弘氏である。
本書で列挙される男性差別の事例のほとんどはTwitterのアンチフェミ界隈で見慣れたものだった。
ちょうど昨日も小山(凶)さんが男性差別につい