ハードボイルド書店員が考える「本屋で本以外を売ること」
大胆な発想ですね。まさか本屋で「レトルトカレーフェア」とは。
尤も近頃は軽食を食べられるカフェが併設されている書店も少なくありません。ならばレトルトカレーを売っても不思議ではないのかも。下北沢のB&Bなんて普通にビールが飲めますから。
あとブックカフェで思い浮かぶのは秋葉原の有隣堂です。最大の売りは藤原伊織「テロリストのパラソル」の主人公が作るものを再現したカレー風味のホットドッグ。大人テイストがクセになります。
一度味わってみたいのは↓のフレンチトースト。店主は元・リブロの社員です。書店を開業するまでが記された本を興味深く読ませていただきました。「その後のこと」が書き下ろしで追加された文庫版もいずれ。
私はあくまでも「本屋のメイン商材は本」と考えています。ゆえに「本にまつわるものや読書の助けになるものを併売するならOK」が基準です。ブックカバー、しおり、ボールペン、手帳など。併設カフェのコーヒーや飲み物、スイーツもアリです。以前勤めていた書店では「ボンタンアメ」や「グミ」をレジ横で販売していました。
その視点で考えるとレトルトカレーはどうなのでしょうか。メーカーとコラボして料理書をお買い上げの方に試供品を差し上げるか、あるいはセット販売ならあり得る。しかしルー単体でフェアは。。。
もちろん153種もそろえるのはすごいこと。興味を惹かれないといえば嘘です。食欲が減退しやすい夏はスパイシーな味の出番が多くなるし。
ただ私が当事者だったらレトルトカレーだけではなく、カレーに纏わる小説やエッセイ、そしてレシピ本などを併売してフェアに盛り込みます。
↓とかご一緒にどうでしょうか?
どうせなら「書店にしか開催できないフェア」にしてほしいです。休みの日にちょっと覗いてこようかな? 皆さまもぜひ。
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