「政権交代」のための「アップデート」
いやいやいや。
内容にかかわらず、与党の出す案にはオートマチックに全反対するのが野党の責務ですか? 賛成できる点は賛成し、おかしい部分にはおかしいと声を上げ、議論を重ねてアウフヘーベンする。それこそが使命のはず。
↓を読んでいただければ明白ですが、私は自民党を支持していません。
しかし政府のやることには無条件で反対というわけでもない。例の感染症の扱いを5類へ下げる方針には賛成です。過去には徴用工の問題において、安倍さんの見せた韓国に対する姿勢に感服しました。
自民党のやることにはとにかく反対。中国や韓国から歴史の話をされたらとにかく謝罪。憲法九条は何があっても変えない。もしこれが共産党の考える野党のあり方だとしたら、申し訳ないけど賛同できません。
いま多くの国民が野党に期待しているのは、おそらくそういうものではありません。なぜなら反対するための反対では何も生み出せないと知っているから。軸のエートスを守るために時代に即して変化する、その柔軟さが伝統を受け継ぐために不可欠とわかっているから。
一部で「反対するだけの党」と批判されている立憲民主党ですら、公式ホームページに「日本国憲法を一切改定しないという立場は採らない」「立憲主義に基づき権力を制約し、国民の権利の拡大に寄与するのであれば、憲法に限らず、関連法も含め、国民にとって真に必要な改定を積極的に議論、検討する」と記しています。
平和を守ろう、戦争に巻き込まれるのを防ごう。その姿勢には共感します。だからこそ「立憲的改憲」の可能性を認めるアップデートをしてほしいし(参考文献は↓)、他の野党へ歩み寄るチャンネルも積極的に探ってもらいたい。
そして現状の最優先は「増税阻止」及び「消費税廃止(もしくは減税)」です。いま野党同士で揉めるのは自民党と財務省の思う壺。政権交代のためにどうすることがベストかを考えていただきたいです。