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「マクドナルドでバイトしていた同期」の思い出

あざとい。でもさすがの行動力です。

「経済産業省の書店復興プロジェクトチームは、実際に本屋で少し働いてみては?」的な提言を、何度かnoteに書きました。アメリカでは、なんと前・大統領がマクドナルドでアルバイトを体験してしまう。

マックで働いた経験はありません。学生時代は国際交流サークルの人間関係に疲弊していたので、ティッシュ配りやチラシのポスティングなど、ひとりでできるバイトに従事していました。

ただマックでアルバイトをしているサークルの同期はいました。奨学金で大学に通い、風呂なしアパートに住む苦学生。働き始めた頃は、暇な時によくポテトを揚げるシミュレーションをしていました。目を一点に据えて「手首をこんな風に動かすんだ」とか言いつつ。

サークル内にいろいろ派閥があったのですが、彼は誰とでも付き合えるタイプでした。良くも悪くも敵を作らない。川のなかを転がり続けて角が取れた小石と同じく、どこともぶつからずスムーズに流れる。

普段はあまり自己主張をしません。だからこそ、ここぞのひと言に重みがありました。

サークルでは私や彼の大学が「与党」でした。それに対して「野党第一党」の某大学が、泊りがけの全体会議で不可解な質問をいくつもしてくる。答えを知りたいとか組織を良くするためではなく、権力に立ち向かう俺カッコ良くない?みたいな。

温厚で他人を悪く言わない彼が、あの時は「時間の無駄だよ」「アイツは自分が目立ちたいだけじゃないか」と鼻の穴を膨らませていました。

彼みたいな経験と知覚、人間性を備えた候補者が自分の選挙区にいたら、と思わなくもない。自民党は言うまでもなく、野党もこういう人材が不足しているのかもしれません。

とりあえず「書店アルバイト体験」のオファーが会社へ来ることを待ちます。繁忙期は避けてもらえるとありがたいです。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!