2024年の「スロウ・ボート」をめぐる冒険
先日、こんなnoteを書きました。
中央公論新社から出ている村上春樹「中国行きのスロウ・ボート」単行本がまさかの復刊。話題性もあるし、チェーン展開している本屋ならどこでも平積みだろうと想定していました。
しかし発売翌日に出勤したら、影も形も存在しない。売り切れ? データを調べて唖然としました。入荷していない。取次のパターン配本に含まれていなかったと思われます。
もちろん文芸書担当が事前に希望数を指定するFAXを送っていれば入ってきたはず。「そこまでしなくても」と油断したのか、刊行情報を把握していなかったのか。もし私が担当なら、復刊とはいえ村上春樹の単行本を配本ゼロにはしないところです。
退勤後にべつの書店へ行きました。やはり見当たらない。広さは私の職場と同程度だから、おそらく配本ランクも一緒。つまりここも事前指定をしなかったのでしょう。
結局、休みの日に最強Sランクの一角であろう「丸善 日本橋店」まで足を運びました。近くにある蕎麦屋さんにも行きたかったので。↓です。
私はいつも「黒豆納豆蕎麦」を注文しています。お近くにお越しの際はぜひ。
話を戻しましょう。
文藝春秋から22日に出た↓は、どこのお店でも目立つ場所に置かれています。ジャズ・レコードに関するエッセイ集です。
新刊とすでに文庫になっている41年前の本の復刊では、同じ著者でも扱いが変わってくるのかもしれない。でも併売すれば目を引くし「最初の短編集が単行本で復刊!!」「あの頃買った人も、これから出会う人も」みたいなPOPを添えても面白い。一応「※こちらの文庫版は中公文庫のコーナーにございます」と書いておく方が親切でしょうね。
春樹さんが初めて安西水丸さんと仕事をした記念の作品です。お求めは(置いてあれば)お近くの書店にて。
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