プロレス版「藪の中」の真相を読みたいって!
先日気になる本が出ました。
著者は今年デビュー45周年を迎えたプロレスラー・越中詩郎選手です。ケンドー・コバヤシさんの物真似を思い浮かべる人が多いかもしれません。「○○してやるって!」という独特の言い回しでも知られています。
ちなみに私は小学生の頃、彼の得意技であるジャンピング・ヒップアタックが好きでよく真似していました。フィニッシャーのパワーボムを決めた後、両腕を突き上げてフォールする姿もカッコ良かったです(蝶野正洋選手の受けも絶品でした)。
アマゾンの紹介ページを見て「伝説の熊本旅館破壊事件。酔えなかったからこそわかる真相」のくだりに惹かれました。長年のファンなら一度は耳にしたであろう有名な事件です。
芥川龍之介「藪の中」のように、様々な関係者が様々な事実を語っている印象があります。私が読んだり聞いたりしたエピソードは「トイレが詰まった」「武藤敬司選手が前田日明選手に『UWFのプロレスはつまらない』的なことを言い、殴られた」辺りでしょうか。
前田選手と武藤選手がジャンケンをし、勝った方が負けた方を一発殴るゲームをしていたという記事もどこかで読みました。前田選手の後出しに気づいた高田延彦選手がファアじゃないからと羽交い絞めにし、武藤さんに殴らせたとか。真偽のほどはわかりませんが、いかにも昭和な豪快エピソードです。
「青春新書インテリジェンス」だから、中小規模の書店では新書コーナーにしか置かれないかもしれない。入荷冊数によりますが、ぜひスポーツ書の棚にも展開してほしいです。全日本プロレスから新日本プロレスへ移籍し、反選手会同盟、平成維震軍のリーダーとして体制に抗った人生は、最近のプロレスファンにこそ響くかもしれません。
ぜひ。
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