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昨年の「神田古本まつり」で学んだこと
今年もこの季節が来ました。
「神田古本まつり」が10月25日~ 11月4日まで、神田神保町古書店街(靖国通り沿い・神田神保町交差点他)で開催されます。時間は10時~18時。最終日は17時までとのこと。
↑のなかに「古本との出会いは売り切れ御免の一期一会」という一文があります。仰る通り。2023年の同イベントで、その言葉の重みを痛感する体験をしました。
↑は昨年11月のnote。唐十郎さんの「ダイバダッタ」(幻戯書房)に出会えてラッキーだったと書きました。しかし、実は以前読んだ唐さんの著作で手元に置きたいと願っていた↓も見つけていたのです。屋外のワゴンや書棚ではなく、比較的人が少ない某古書店のなかで。
当時はここまで高くなかったはず。唐さんが今年亡くなったことによる再評価でしょうか。
悩んだ末に購入を見合わせた理由はみっつ。ひとつめは当時の(というか常にですが)手持ちが心許なかったこと。ふたつめは、いつでも借りられる図書館を知っていること。加えて「ダイバダッタ」を買えたし今日はもういいか、また次の機会にみたいな油断がありました。
そして後日同じ古書店へ足を運んだところ「特権的肉体論」は見事になくなっていたわけです。
今年出会える可能性は低そう。あったとしてもアマゾンみたいな価格では、さすがに手が出ません。「新刊もそうだけど、それ以上に古本との出会いは一期一会だな」と学ばせてもらいました。
古書市に行く際は、なるべく「~を見つけよう」とは考えません。頭を空っぽにしておいた方が素直に反応できるから。ただ今年は唐さんと、あと昭和の私小説作家である尾崎一雄や上林暁に関心があるので、ちょっと意識して臨みます。
お時間があったら皆さまもぜひ。屋外だけではなく店内もオススメです。
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