「犬猿タッグの副産物」と「書店の新人研修」
これ見たかったです。
新日本プロレス・永田裕志選手の「白目」って、プロレスファン以外の人にどれぐらい認知されているのでしょうか?
彼が対戦相手の身体をうつ伏せにし、腕を固めると途端にカメラが寄ります。場内からは「白目!」チャントが沸き起こる。少し前までは当たり前の光景でした。
ただここ数年はあまり見られなかった気がします。カードを組まれる機会が減ったし、試合に出たとしても多人数タッグが多く、そういう展開にならなかった。
今年は全日本プロレスで三冠ヘビー級王座を獲得しました。55歳になったいまも鋭利なレスリングと重厚な蹴りは健在です。先日は学生時代から犬猿の仲として知られる鈴木みのる選手と握手をかわしたし、ぜひもう一花咲かせてほしい。
もしタッグリーグに「永田&みのる」で出るのなら、そこには副産物が発生します。みのる選手と同じユニットに所属する成田蓮選手が、同期の海野翔太選手と組めることです。
成田選手のプロレスを観戦してきて思いました。「この人は上司に見られていると集中できないタイプじゃないか?」と。
書店では、新人が入ってくると先輩が後ろに付いてレジ研修をします。面倒見のいい社員だと細かい点までチェックし、丁寧なアドバイスをその都度送ります。
教えてくれるのはありがたい。一方で「一度にそんなに言われても覚えられないよ~」という人もいます。お客さんよりも後ろの目を気にしてしまう人も。すると肝心の接客がおざなりになり、平常心ならしないミスを繰り返す。やるなと強く言ったことが却って誘発するケースもあるのです。
タッグマッチにおける成田選手の表情や動きを見ていて、それに近いものを感じました。こういうタイプは同世代のレスラーと組み、のびのびやった方が本来の力を出せるはず。
ベテランと若手の同学年タッグ。どちらがいい成績を残すか要注目です。