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「DH制導入論」と「書店のタイプ」

私は反対派です。

理由は簡単。「投手が打席に立つ方が面白いから」。娯楽は不確定要素が多いとワクワクしませんか?

ゆえに「申告敬遠」も要らない。1999年に新庄剛志ビッグボスがやった「敬遠サヨナラヒット」をご存じの方ならわかってくれるはず。

ただ「じゃあパリーグもDH制をやめるべき?」と訊かれたら、これもノーです。ファンが望んでいるし、選手にとっても続けた方がいい。なぜか?

書店にはいくつかのタイプが存在します。

Aタイプは早出や残業に関する規律が緩く、用もないのに手当欲しさに帰らない人がいます。ただし仕事は多く、時間内に片付くことがほぼないのも事実。会社側も「定時上がり」を推奨していません。

こういう職場だと「定時で上がる=仕事をしていない」みたいな空気が醸成され、帰りにくくなります。ただし早出や残業をしたらちゃんと給料に反映されるので、非正規でもまあまあ稼げます。

一方Bタイプでは責任者が事前に認めていない早出、残業はアウト。「今日は荷物が多いから」と自発的に早く来てもお金になりません。だからどんなに店が忙しくても、契約時間になるまで事務所で寛ぐ人が散見されます。そしてやるべきことが残っていても「定時だからいいよ」と店長が言ってくれる。お金よりもプライベートの充実を優先したい人向けです。

全ての書店がAタイプだったら私はとっくに別の職業に就いています。逆に全てがBタイプでも困る人が出てきます。「稼げない」「仕事が終わらない」と。

バッティングの巧い投手はセリーグに来たら自力で点を挙げ、勝ち星を増やせます。バントや走塁の苦手な投手がパリーグに行けば短所をカバーしてもらえます。向き不向きは誰にでもあること。そして現代は己の適性を見極め、より充実した生き方を選べる時代です。だからこそ働き場の選択肢も複数ある方がいい。

パリーグとセリーグ。A書店とB書店。皆さんはどちら派ですか?

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