「新幹線プロレス」から学ぶ「コンプレックス」の昇華法
大成功ですね。
史上初の「新幹線プロレス」が18日、東京発の東海道新幹線「のぞみ」371号の16号車で開催されました。
プロレスの試合がTVのニュース番組で取り上げられるのは、なかなかないことです。ただでさえ注目される一戦に新日本プロレスで活躍中の鈴木みのる選手を起用し、小橋建太さんや秋山準選手といった知名度の高いレジェンドも登場させる。さすがとしか言いようがない。
お茶の間で「あ、みのるだ!」「小橋がチョップしてる!」「秋山ってまだやってるの?」と気になり、その場で「DDT」を検索した視聴者は少なくないはず。
なお東スポの記事によると、横浜出身のみのる選手は新横浜から乗車したみたいです。律儀というか。ジワジワ来ました。つまり品川で乗り込んだ高木三四郎選手はずっと対戦相手がいなかったわけで、どうやって場を繋いだのでしょうか?
↓に大社長がコメントを残しています。
「プロレスを観に行く道程でもプロレスが行われている、これぞ究極のスポーツツーリズムと言えるのではないでしょうか」
この自由な発想に惹かれます。
プロレスは他のスポーツと比べて揶揄されることの多いジャンルです。選手が日々過酷なトレーニングを積み、身体を張って激しい試合を繰り広げている点は一緒なのに。
でもそんなコンプレックスも受け止め方を少し変えるだけで、前人未到のアイデアへ昇華させられる。「だったら他のプロスポーツにはできないことをやり、お客さんを楽しませればいいじゃないか」と。
斜陽産業と呼ばれがちな本屋の従業員として働く身です。励みになりました。オンラインではなかなか見つけられない埋もれた名著を棚に置き、思いがけぬ出会いを提供する。改めて「リアル書店でしかできないこと」を意識していこうと心身を引き締めました。
次の開催を楽しみにしています。