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「諦めてもいいけど投げ出さない」&「諦めないのはいいけど囚われない」

「諦めたらそこで試合終了ですよ」

井上雄彦「SLAM DUNK」の有名なセリフです。諦めなければ何とかなるかもしれない。仰る通り。一方で、数年前に某プロレスラーが話していた↓も頭に焼き付いています。

「諦めてから夢が叶うこともある」

わかる気がします。たとえば小説家になるのは難しいと思っていた矢先にnoteと出会い、作品を買っていただくことができました。ありがとうございます。

いまの阪神を見ていると、両方のフレーズが頭のなかでぐるぐる回り、グータッチを頻繁に交わします。8月の時点では、優勝はカープだと確信していました。まさかここまで盛り返すとは。

「諦めなければ」と「諦めてから」の共存。いや止揚でしょうか。二元論で分けない方がいい。考えると一緒な気もする。

もうダメそうと自棄にならない。過去も未来も気にせず、結果に囚われず、ただ「点の仕事」を一日刻む。続けた先に何が待っているかは誰も知らない。ならば悔いが残らぬように最善を尽くす。

もし優勝できなくても、投げ出さなければ次に繋がる何かがきっと見えてくる。いまの阪神は、むしろ短期決戦向きのチームです。才木投手、高橋遥人投手、ビーズリー投手、大竹投手の先発陣が試合を作り、ブルペンに控える桐敷投手、石井投手、ゲラ投手、岩崎投手が1イニングずつ襷をリレーする。

ここへ左の富田投手と右の岡留投手が加われば、さらに厚みが増します。

打線も一時期に比べたら明らかに上向き。序盤からリードされたり中盤で引っくり返されたりしても、反発力を失わない。ここぞという時には、佐藤選手や森下選手の一発が飛び出しています。

諦めてもいいけど投げ出さない。諦めないのはいいけど囚われない。禅的な発想を現状のタイガースから感じました。

そして昨日もどうにか勝利。バントの件は菅野投手に気の毒でしたが、あれも諦めた後に続きがあったというか。

今日も熱い試合を期待します。

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