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Vol13:本を出版するのが難しいのではなく、売ることが難しい
最近、僕の周りで本を出版したいという人が多いように感じる。
「生きた証を残したい」
「名刺変わりになるから」
「出版したら人生変わりそう」
「自分の事業を発展させるため」
出版したい理由は、人それぞれだ。
多くの人は“出版”は、難しいものだと思っている。
しかし、実際に本を“出版”することは、難しいことではない。
電子書籍であれば、全て自分でやればコストがゼロで出すこともできる。
好きな出版社から本を出したいと思ったら、200万〜300万出せば、自費出版できる。
つまり、出版することのハードルはそこまで高いとは言えない。
自費出版の場合は、価格が高いとも言えるが、クラファンなどで資金を募って出すこともできるだろう。
しかし、出版したからといって、その本が“売れる”とは限らない。
つまり、出版することは難しいことではないが、売ることの方が難しいのだ。
なぜなら、売ることは一人では難しいからだ。
出版社、本屋、読者など本に関わる全ての人の手助けが必要となるからだ。
出版社は、店頭に並べてもらうために、本屋から注文をもらう必要がある。
本屋は、一人でも多くの読者に届けるために展開を工夫する必要がある。
読者は、趣味や自己成長のために本を読む必要がある。
本は、出版した後が大変であり、重要なのだ。
ロングセラーやベストセラーになるのは、著者本人も含め、関わる全ての人が一生懸命に頑張った結果なのだ。
本を出したいという思いは、とてもいいことであると思う。
しかし、出版することよりも売ることの方が何倍も大変で、重要だということをわかって欲しい。
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