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Vol9:リアル書店が生き延びるための施策
ネット書店が台頭してきている中で、リアル書店は如何にして生き残っていけばよいのか。
この視点から僕なりの意見を述べて見たいと思う。
まず、一番効果的なのは、ネット書店とリアル書店で『格差』をつけることだ。
フランスなどは、対Amazon法があり、ネット書店で本を買う場合は、リアル書店で買うよりも割高になる。
便利になる分、割高になるのは当たり前な気がするが、今は制度の問題もあり、本の値段はどちらで購入しても変わらない。
もし、Uber Eatsを利用する金額が、店舗で買い物する金額と変わらなければ皆が、Uber Eatsを利用するだろう。
しかし、法律を作るには時間が掛かるため、即有効打とは言い難い。
次に、紙の本は売れていなくても電子書籍は売れていることに焦点をあてると、本屋を介して『電子書籍を販売したらよい』のではないだろうか。
推しの本屋を選んで、電子書籍を購入すると本屋には紹介料が入るという仕組みをつくる。
そうすることで、紙の本が売れなくても本屋の経営は成り立たせることができるのではないだろうか。
しかし、これにも問題がある。
まず、推しの本屋がなければとこでもいいというふうになってしまう。
そして、本屋での取り扱いや事務処理が大変になるかもしれない。
ただ、簡素化できて便利に扱えるのであれば、即効性はあるかもしれない。
こうした中で最も現実的で即効性があるのは、“本屋の利益率をあげる”ことだろう。
本が売れても2割しか利益がでないのであれば、経費が圧迫して経営を続けるのは難しいだろう。
もし、3割になるのであれば、生き残る本屋は増えるかもしれない。
ただ、他に依存するだけでなく、本屋自体も本を売る方法をしっかりと考えていかなければならない。
いくら文化を守るためだからと、意味のない無駄な税金を使うのは避けたい。
出来ることからやっていくことが大切なのである。
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