さりぼん

やさしくて、ちょっとだけ棘があるユーモアめざします

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  • 日常のステップ

    順番がガバガバです。大丈夫か〜

  • 留学日記

  • アメリカロードトリップ

    2024年春の15日間のロードトリップの様子をまとめています。

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    アメリカで見るパレスチナへの連帯。

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最近の記事

深く、根ざす、日々を、まなざす

ADHDとOCDの香りがほのかにする親たちの間に生まれた姉妹は それぞれほのかなADHDとOCDを引き継ぎました 父と姉は整理整頓が恐ろしく好きで 母と私は片付けが恐ろしく苦手、という具合に 日本に帰ってきて一番驚いたことは 他人の体型にとやかく言うのが当たり前ってことです そういうイヤな意見に対抗できる言葉たちは、結局全部、輸入モノ ひらがなと漢字で表せなきゃ、日本の実生活では使い物にならないのです 細さがアイデンティティの人と同居していて 体型を執拗にいじられたときに

    • 博士の異常な愛情、核保有こそがコメディか

      ドクター・ストレンジラブ。ストレンジラブ博士というキャラクターが話の鍵になるこの物語を、「博士の異常な愛情」と訳したのは、ウィットに富んでいるのか、それとも少しずれているのか。 核戦争は、こうして起こる。起きれば、大量の人が死に、植物は死に絶え、地上では100年間生きられなくなる。 この映画の舞台は、キューバ危機真っ只中のアメリカとソ連。(以下、ネタバレ含みます) 両国は核戦争に備えてそれぞれの警戒を強めていた。精神に異常をきたしたアメリカの准佐が突然、他国が戦争を始め

      • はなさかじいさん2.0

        はなさかじいさんってすげぇ、なんもないとこから種まいて桜咲かせたんかとおもってたら、そうでもなかった。いや、すごいんだけど、調べてみたら結構コンテクストとバリエーションがあって、花を咲かせたのはやさしいおじいさん(はなさかじいさん)が大事にしていたわんちゃんの遺灰だとかお墓に植えた木の灰だとか。これ、灰がすごいんじゃね、とか思ったり。 それはいいとして、このはなさかじいさんを思い出したのにはわけがあり、最近ひとつひとつの挑戦がいい結果につながらない時期がつづき、心がカサカサ

        • 従業員ロッカーはあたたかい

          ビジネスパーソンとその家族向けの、おハイソなメンバーシップ・クラブでバイトしている。 従業員は、半分くらいは外国人。清掃や洗濯などのハウスキーピングには、南アジアや東南アジア、アフリカからの人が多い。私は受付。非正規には外国人が多く、今の日本の状況を示しているようだ。 8時間の労働を終え、疲れた体を引きずって従業員ロッカーへ。 エレベーターで一緒になったタンザニアからのお姉さんに挨拶する。 優しさと疲労感の混じった笑顔に、どこか不思議な気持ちになる。 従業員用ロッカー

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          あれは厄落としじゃなかったんかい!

          接客業ってほんと大変だ!8月から始めたメンバーシップクラブでの受付のバイト。クラブって言うとお姉さんたちがたくさんいるのを想像するけど、実際には、日本に滞在する外国人ビジネスパーソンと、日本で海外とのコネクションを持ちたいビジネスパーソン、そしてその家族が利用する施設だ。公用語は英語。利用者(メンバー)にはものすごい日本語喋りそうな容姿で英語を話す人もいれば、ものすごく英語を話しそうな容姿で日本語を話す人もいるので、ボスにはとりま英語で話せと言われている。 社会学を勉強し

          あれは厄落としじゃなかったんかい!

          名誉ある撤退?長い目で見れば前進?

          海外の大学院に行きたい、とここ最近ずっと思ってきた。だってかっこいいし、一年間の学部の交換留学はえぐいほどに楽しかったし。私の突き詰めたい研究分野・Men and Masculinities Studies(男性・男性性学研究)の「本場」はアメリカや英語圏だし。社会公正の分野での職の選択肢も日本よりべらぼうに多いし、何より息しやすい。 対して、日本の大学院は、実現性がべらぼうに高い。実家から通えるし、学費も今休学中に稼いでいる分でほとんど賄えるので、借金をしなくて済む。知り

          名誉ある撤退?長い目で見れば前進?

          人生ソフトランディングだと?!

          元九大院生の事件に見る研究者の道のむずかしさ とある雨の日。バイト先で日々のニュースを流し読みする。そこで目に留まったのが、2018年に九大の元大学院生が焼死した事件だった。 記事によると、46歳、元大学院生、職業不詳。憲法学の研究者を志し、しかし生活に困窮し、自ら火を放って自殺を図ったとされている。大学院博士課程に三年以上在学した後、就職の意志を持ちながら、定職が得られないまま研究を続けている人達、いわゆる「オーバードクター」だったとされている。 なにが、彼をここま

          人生ソフトランディングだと?!

          身勝手な激励に気をつけろ!

          激励にはいくつかある。 ひとつは、ほんとうに相手を応援してて、そのために手助けをいとわないパターン。 もうひとつは、相手を応援してポジティブな変化を起こせたという事実が、自分の欲求を満たすというパターン。その場合、そういう人が語るのは具体的で建設的なアイデアやその達成方法についてよりも、自分の経験談や人生観がメインになる。 留学に行ったり、英語圏の外国人と触れたりする中で、この後者の”身勝手な”激励が多いことに気づいた。 そもそも、激励とはそういうものなのかもしれない

          身勝手な激励に気をつけろ!

          Just keep going!

          ひとつのことが終わり、あたらしい景色が見えた。 ひとつのことが過ぎ、あたらしい感情が芽生えた。 そうやって人生は続いていく。 変化はわたしの友達で、自由は孤独の友達で。 なにかを永遠に残しておくことなんてできないって、たしかにそうだ。 でも、努力することはできる。 もがくことはできる。大事にすることはできる。 それをしないで、すべては変わりゆくだなんてあきらめてしまうのは、 なんだかさみしいのだ。 もがいていい、 くやしくて涙を流してもいい、 わめいてもいい、 苦し

          Just keep going!

          早稲田大学院の入試記録

          大学院って、そういうもんだよなぁ。なんか軽くカルチャーショック的なものを受けてしまった。 長崎で平和について研修している時に知り合い、それからお世話になっている教授が新しく作る大学院のコースを受験しに、早稲田大学の戸山キャンパスを訪れた。 日本の大学ってそういう感じだったな。 この試験体験を通して、なんならキャンパスに向かう学生たちの流れの中から感じていた違和感を、ここに残しておこうと思う。 なんだろう、一緒に受験するために教室に集まった人たちは、他者とコミュニケーショ

          早稲田大学院の入試記録

          Live with confusion

          I believe that someday, these months of years of confusion will make sense. It might be just a spreadsheet that organizes this mess in my head about scholarships and master's programs.  It might be a little lightbulb in my head that shows w

          Live with confusion

          パンクしたタイヤでどこまで行けるか

          タイヤがパンクしている!いくつものものが雑多に頭の中に存在していて、どれにも特に集中できていない状況は、まるでパンクしたタイヤで進もうとするようなものだ。時間は足りなくて頑張って進もうとすると、空回りしたり、穴を乗り越えられなくて深みにはまったり。まずはタイヤを直すことが最優先なんだろうなあ。 タイヤを直す、つまりシューシューと空気が抜けている穴をふさぐことは、今の自分の優先順位を定めて、必要なことに(フル)コミットすることを意味する。例えば、今は大学院のリサーチと準備に

          パンクしたタイヤでどこまで行けるか

          日常のステップ やばい!

          やばい、まじでやばい。頭と心がパンクしそうだ。 できることは限られているんだなと痛感する毎日。充電があれば働き続けるロボットみたいに動けたらいいのにと思う一方で、人間らしさはその一定ではない波にこそ宿るのではないかとも思う。 大学院のプログラムさがし大学院のプログラム探しは混迷を極めていて、社会学という専攻の中で男性学というトピックを研究している教授のいる場所はほとんどない。大学の教授に聞いたら、「将来(教授職として)のつぶしがきくように社会学のなかで学んどけ、学ぶ内容は

          日常のステップ やばい!

          留学に行く人を見送る、留学の記憶を見送る

          昨日の朝、スコットランド留学に旅立つ人を成田空港で送った。この場所は、人生で一番濃かった留学の一年の、始まりと終わりの場所でもあった。 去年の留学の始まり 去年の8月、私が日本を旅立った場所。搭乗ゲートに行くまでの間で、涙が止まらなくなってトイレに駆け込んだ場所。家族や友達の温かさと、未知への憧れと不安と、それでもやっていくんだという覚悟と武者震いに似た情動が身体を支配して、今までに経験したことがないくらいに身体を使って泣いた場所。空港にきてようやく、ああ旅立つんだってい

          留学に行く人を見送る、留学の記憶を見送る

          村上春樹とTokyo, Amherst

          8月12日、なんてことない日 4日間にわたる大学での強烈なバイトが終わり、次のバイトが始まるまでに二日の休みが生まれた日。私は渋谷のミニシアターで映画でも見ることにした。帰国直後は、ジリ貧すぎて見れなかった映画。これからは、バイトと受験が忙しすぎて見れないだろう映画。この散財は、ある意味自分への投資なのだ。枯渇した創造力を、映像作品での想像力で補う。やらなきゃいけないはずの大学院のリサーチとか勉強とか、そんな優先順位を無視することで浮かび上がる何か、言い換えれば「生きている

          村上春樹とTokyo, Amherst

          桃と唐揚げ

          不思議な一日だった。 嬉しいことも、悲しいことも、何個も起こった。同じだけ起きても、嬉しいことの方が重大なはずでも、悲しみの方が、鮮度が高いのはなぜだろう。 疲労の中での、バイトのはしご。朝は7時半に家を出て、ぎゅうぎゅうな電車二本に揺られて新しいバイトの研修に行った。「いかなる時も公用語は英語です」と言われ、日本の中の治外法権みたいな場所でのシステムやルールについてとつとつと話を聞く。到底手の届かないところに、従業員として半地下パラサイトみたいに存在し、プールやジムやレ

          桃と唐揚げ