Strings of Life
夢は見ない。
眠りが深いからか?
いつも寝ると真っ暗でなにも見えない。
そして目が覚めると、すぐに現実が目の前にある。
ほとんどの場合そうなんだけど、年に2.3回だけ夢を見る。
これが恐ろしいまでに「正夢」で、現実となる。
いつもだいたい半年先の現実に起こる事象で
「予知夢」ともいうのかもしれない。
どこまでいっても
現実を見る。
自分は「霊感」というのは持ってない。
それに第一、自分がオカルトチックなものを信じていないので
霊感という感覚は非現実なものだと思っている。
だけど、「予知夢をみるのはどうしてだろう?」とは思ってる。
あまりにも当たりまくるので
「もしかしたら自分が予知夢に引っ張られて未来を決めているのか?」
とさえ思ったりする時がある。
無意識の未来決定、とでもいうのだろうか。
あまりにも正夢になるのが怖くなって
昔、一度だけ自分が予知夢を見ることについて家族に話したことがあるけど
「そんなことあるはずがない」と軽くあしらわれてしまい
自分では確かに起こっている現実を理解してもらえなかった。
それからは誰にも話していない。
昨日ちょっとだけ書いた「音が聴こえる」というのもそうで
共感覚なのか?
ただの感覚過敏なのか?
はたまた数式や定理を自分がイメージとして音で捉えているだけなのか?
正直さっぱり分からない。
ただ、自分では確かに起こっている現実。
これも他人に話したことがない。
「どーせまた理解してもらえないだろう」
すぐにそんな風に思ってしまうし
これについては、自分でどう説明していいのか
あれだけ「言語化」を鍛えてきた自分でさえ
表現する言葉を見つけられないでいる。
ダンスをやっていた時もしょっちゅう
「お前の振付はお前にしか出来ない」というようなことを言われており
自分では普通のことが他人には到底理解しがたいものらしく
他人と共作のときはいつも自分の振付は変更されていた。
もしくは極端に減らされていた。
「難しすぎる」
すべてその一言だけで片づけられてしまい、理解されることはなかった。
自分はこういうことが本当に多いので
ヘンな言い方になるけど
「理解されないことに慣れている」んだと思う。
かと言って、
理解されないことに嘆き、感傷的になっているわけでもない。
自分にとってはそれもまた
自分に確かに起きている現実だと
淡々と受け止めてきた。
「微積分とは、stringsの極限美学である」
もしも「自分の感覚」を「世の中で一般的だと言われる感覚」で微分すると
微分不可能なポイントが多く出てくるように思う。
数学の世界では「病的な関数」と呼ばれているstrings。
孤立点があるstrings。
誰しも「他人からは理解されないもの」を一つぐらいは持っている。
だけど、自分はあまりにもそういうのが多い。
それを嫌というほどの現実を見る中でたまらなく実感してきたので
「自分の感覚は理解してもらえなくてもいいけど
世の中の一般的な感覚を自分の方は知っておく必要がある」
そうは思っていた。
その手段として自分の場合は
世の中の一般的な感覚への共感性を高めることではなく
「言語化」を選んだ。
「自分にはない感覚だけど、あなたの感覚は理解はしています」
他者理解の表現方法として「理解の意思表示をする言語化」
そのために言葉を選ぶセンスを磨く。
その努力はしてきた。
しかし、自分の感覚を理解してもらう努力は完全に捨てた。
「どうせまた、理解してもらえない」
直接的な原因かどうかはわからないけれど
自分が自分感ゼロの離人症になった原因のひとつは
もしかすると自分の感覚は理解されないものだという
諦めがひとつあったのかもしれないと思っている。
離人症のハッキリした原因は「強いPTSD」とわかってはいるけれど
もしかするとこれもあるのか・・・とも思ったりする。
完全クラッシュ以来
時間が経つにつれて自分感がどんどんなくなっていくことだけはひしひしと感じていて
「なんなんだこれは?!」
やっぱりこれも自分には確かに起こっている現実だけど
どうせまた、理解してもらえない。
そう思ってやっぱり誰にも言わずにいた。
でも、どんどん自分感はなくなっていく。
「このままだとどんどん世の中から乖離していく」
そんな危機感さえ抱くようになった。
「これは夢ではない。自分に確かに起こっている現実だ」
離人症だという認識はなかったもののハッキリと現実だとわかった
その時、よくこの曲を聴いていた。
(動画拝借します。)
どうしようもない苦悩と繊細が入り混じった偏微分。
どんどん自分感がなくなっていって
一体この先どうなってしまうのだろう・・・・
恐怖と不安のstringsが極限に達した時
「微積分とは、stringsの極限美学である」
原点を思い出した。
たったひとつだけ、自明なこと。
「偏微分したその先には、どんなカタチであれ
たしかに空間は広がっていく。」
そのとき目の前に一筋の光が見えた。
『Strings of Life』
拙い文章お読みいただきありがとうございました。
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