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どこかの街で

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いつか・どこかの街の光景
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#台湾

2019/09/24 (回想録 Vol.16: 台湾[7])

2019/09/24 (回想録 Vol.16: 台湾[7])

旅先から国へ帰るのは寂しい。
朝はかなり気に入った朝食の蛋餅を。

豆漿は多すぎるなぁと思ったが、体もあったまる。

帰りの飛行機からは桜島が見えた。
いつも通り、噴煙をあげていた。

2019/09/23 (回想録 Vol.15: 台湾[6])

2019/09/23 (回想録 Vol.15: 台湾[6])

故宮博物院、頭のおかしい彫刻と名品たち。

玉でできた白菜とお肉は有名だが、それは色がいい感じだから有名になっているだけで、すごいのは二つだけじゃない。ゴーヤを始め、リアリティを追求した彫刻たちがたくさん。

玉だけではない。これは香木に山水画の如き人々を彫りこんだもの。議論をしている人たちがいたり、書きものをしている人がいたりする。

一見、見た目が派手な壺や器だが……。これは内部が何層にも彫ら

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2019/09/22 (回想録 Vol.14: 台湾[5])

2019/09/22 (回想録 Vol.14: 台湾[5])

台南は台湾の古都。古都と言っても清代や東インド会社統治からの独立時代以降の中心地である。

高鐵で読書をしていたら平然と乗り過ごし、終点左營まで行ってしまった。こういう悠長なことをするようになるあたり、台湾生活に慣れてきた感じがする。幸い外国人限定の高鐵乗り放題チケットを使っていたので、せっかくだし駅の外へ出たものの、あまり面白くなかったのですぐ折り返した。

高鐵台南駅から台南市街地まではさらに

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2019/09/21 (回想録 Vol.13: 台湾[4])

2019/09/21 (回想録 Vol.13: 台湾[4])

現在の首都台北と、古都台南のちょうど中間あたりに位置する台中は、台湾で最も住みやすい街とも言われている。
前夜、週末の帰省で立ち乗りの乗客も多い高鐵で台北から約1時間かけて高鐵台中駅までやってきた。友人からのメッセージ通りの系統のバスに乗り、高速道に入ると渋滞である。かれこれ1時間。乗り換えのバス停で友人と待ち合わせた。
彼女は日本語も流暢で、この数日において日本語で話しかけられることは少なかった

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2019/09/20 (回想録 Vol.12: 台湾[3])

2019/09/20 (回想録 Vol.12: 台湾[3])

澎湖島にはそういえば大きなビーチが少ない気がする。しかし行きやすい場所で特に大きいのが隘門ビーチとその東にある林投ビーチ。空港から歩いて20分くらい南側にある。
例の通り空港の英語案内カウンターでビーチに行きたいと伝えると、手書きで道案内の地図を書いてくれたうえ、オススメの喫茶店と割引券もくれた。優しい。

徒歩20分って意外と遠いのでは、と思ったが、実際そこそこ遠かった。だが道中農村とまではいか

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2019/09/19 (回想録 Vol.11: 台湾[2])

2019/09/19 (回想録 Vol.11: 台湾[2])

台湾南西部、台北から飛行機でちょうど1時間、北回帰線にほど近いところに澎湖諸島という島嶼がある。

国内線のターミナルである松山空港までの沿線は雑然とした街が続いていて、台湾の都市らしい生活と文明が混然一体とした一つの塊のような空間である。

飛行機はプロペラ機。思っていたよりも静かで、いいフライト。機内にモニターは無いので、緊急脱出装置や救命胴衣のアナウンスは機内音声とキャビンアテンダントの実演

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2019/09/18 (回想録 Vol.10: 台湾[1])

2019/09/18 (回想録 Vol.10: 台湾[1])

台北・桃園国際空港、小雨。空港から台北へ向かう地下鉄MRTは明らかな観光客を容れながら速度を上げていた。しばらくすると地上へ出て台湾郊外、新北の街並みが見える。

空港から地下鉄へは地下で直結なので、台湾の街を見るのはここが初めて。日本に比べて都市生活と農耕生活の距離感が近く、やがて夜市が開かれるであろう空間と田畑の区画が同様に並べられていた。しばらくすると鉄道が減速を始め、よろよろと高架を進んで

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