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2019/09/21 (回想録 Vol.13: 台湾[4])
現在の首都台北と、古都台南のちょうど中間あたりに位置する台中は、台湾で最も住みやすい街とも言われている。
前夜、週末の帰省で立ち乗りの乗客も多い高鐵で台北から約1時間かけて高鐵台中駅までやってきた。友人からのメッセージ通りの系統のバスに乗り、高速道に入ると渋滞である。かれこれ1時間。乗り換えのバス停で友人と待ち合わせた。
彼女は日本語も流暢で、この数日において日本語で話しかけられることは少なかったので驚いた。久々の再会は夜市などを散歩して深夜まで遊んでいた。
宿泊していたドミトリーは、駅からかなり遠いこともあってか台湾の国内旅行客が多かった。玄関で出逢った台南出身の若者も親日家で一回来日したことがあるらしい。お互い、片言の台湾語/日本語で自己紹介をして笑いあったあとは、英語で身の上話をしていた。台湾には英語を流暢に話せる人は少ないので、彼が英語で何でも話せるのは嬉しかったし、逆も然りだったようだ。
雑多とした台北に比べ台中は綺麗な新興住宅地である。表通りは高層マンションが立ち並び、裏通りも日本でも見かけるような洋服屋さんや雑貨屋が並ぶ。観光に来るには物足りないが、住むとなったら確かに理想的かもしれない。
台湾各地には孔子廟があるが、台中の孔子廟は、唯一この門が残っている。最古の孔子廟は台南にあるが、門があるのは珍しいのだそうだ。
台湾には仏教徒もそれなりにおり仏教寺院も多い。ここは巨大な金色の大仏。。。がいる。大きい。左の建物は新たに建造されたもので、下にレンガ造りの古い寺院が残る。中尊寺金色堂のようである。
おみくじも日本と似ている。お金を払うものではないが、木の札をひいて、該当番号の紙を引く。幸先よさそうな詩を頂いた。
また、台中の名所のひとつに宮原眼科というかつて日本統治時代の建造物をリノベーションしたカフェ兼お土産物屋がある。ここには日本語や英語を話せる店員さんもおり、観光地化されている。立派だ。
この辺りで台北への帰路につかねばならなくなった。
夜は台北で好きな歌手・岑寧兒YoyoShamのコンサートで台北国際會議中心へ。実は翌日ニュースになるほどの大きなコンサートで、友人からリンクも送られてきた。
以前、彼女が来日liveをした時は、(彼女はカナダに留学していて英語が流暢で)
「言葉が通じなくても、音楽のリズムとムードを通して心は通じ合える。私の歌を聴いた人たちにその感動が伝わって、少しでもこの和が広がったらいい。」
と話していた。その日のMCはすべて中国語だったので、内容はわからなかったが、好きな曲たちに巧みな演出、Yoyoの喋っているときの笑顔だけで様々なことが伝わった。彼女の言っていたことは正しいと思う。
それは実に充実した夜だった。