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【記事要約】トラウマについて/うつ病の初心者向け総合ガイド

 オイラはトラウマが強い部分があるなとと思います。昨日投稿した独り言を言ってしまうのも、ある意味トラウマが悪い影響を及ぼしているのではないかと思っています。

そこで、今回はトラウマについて少し記事にしようと思います。

またまたこちらの書籍を読んでみて記事にしていきます。

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トラウマとは

 例えば失恋などで、恋人との思い出のレストランを見るのも辛い場合、心の傷として記憶に残ります。場合によっては恋人とよく食べた食事の匂いにも心の傷は残る場合があるかもしれません。

 脳は怖かった、辛かった出来事を、その時の状況(音、匂い、場所など)と共に記憶し、その時の感情が大きければ大きいほど、強い記憶となって脳に残ります。

  また、ポジティブな感情よりも、生命の危機などのネガティブな感情の方が、より強く記憶に残るのもわかっています。

 精神医学や心理学では、災害や犯罪などで命の危険にさらされた強い衝撃をもたらした体験を「トラウマ」と指すようです。

記憶の神経回路の再編がトラウマ解消のキー

 脳の神経細胞は、電気のような信号を使ってお互いに細胞間でメッセージを伝えています。このメッセージが送られるために必要なつなぎ目がシナプス(神経回路の要素の1つ)です。

 何かを記憶する時、シナプスという部分の構造や機能が変化するそうです。脳の神経回路に記憶が保存されるらしいのですが、本来、嫌な出来事の記憶と、その時の状況の記憶は関係のない別の記憶です。

 例えば失恋と、楽しかった食事は、別々の記憶になります。

しかし、それらの記憶は同じ神経回路の中に組み込まれ、一緒に記憶されてしまうことが、マウスの実験で分かってきたとのことです。

記憶の再固定化

 記憶されたトラウマはずっとそのままかと言うと、そうではないようです。

 記憶を思い出そうとするとき、神経細胞のシナプスが変化し、一時的のその記憶が不安定になるそうです。これは、記憶を消したり、新たな情報をつけ足すことができるようになるためです。この働きを利用して、記憶の再編・更新が行われていると考えられているそうです。

 不安定になった記憶も、ある特定のタンパク質の働きにより再びシナプスに変化が起き、記憶の再固定化が起きます。再固定化された記憶はさらに強固に記憶されることが分かっています。

 上記の作用に着目し、記憶が不安定化した際に再固定化を防ぐ薬の開発などが行われているようです。

正しい記憶に再編する

 一方、古い記憶を忘れさせる方法も研究されているようです。これについては、個人的には怖いなとは思うのですが、マウスの実験レベルでは開発が進んでいるようです。

 マウスの実験では、神経細胞が作られるような薬物を投与すると、海馬で新しく神経が作られ、神経回路が再編されることが確認されています。

 その際、再編によって蓄えられていた記憶が忘却されることが分かってきたらしく、人間に応用できないか研究が進められているようです。

 ただし、薬物ではなくても新しい神経が作られることがあるというのが分かってきたようです。例えば、ランニングは海馬で新しく神経が作られるように促すようです。

こういった運動や行動を積極的に行うことで、辛い記憶を忘れることができるのではないかという研究者もいるようです。

なんにしてもタイミング

 うつ病にいいことと思われることでもお伝えしましたが、タイミングは考えた方が良いようです。うつ病と同じように急性期にやってしまえば悪化する可能性もあります。

 日常生活で受ける軽度のトラウマ的な出来事でも、時間が少しったって、強い感情がおさまってから、気持ちや記憶を整理する方が良いとのことです。

 例えば暴露療法などは、医師のもとで恐怖体験などを思い出し、その体験は過去のものであり、不安や恐怖に結びつくものではないことを認識する治療法ですが、日常生活で経験する軽度のトラウマも、同じように正しく認識することで軽減する可能性はあるらしいです。

 しかし、だからといって辛い感情が強い時に、思い出してしまうとそれこそ逆効果になりかねません。時間が少し解決してくれて、強い感情がおさまってから、自分と向き合い、記憶や気持ちを整理するほうが良いでしょう。

さいごに

 辛かった出来事、怖かった出来事と言うのは人によって違いがあると思います。であれば、その時に受ける衝撃も同じ体験をしたとしても違う結果になるのは当たり前かなと思います。

 であれば、HSPのかたなどは、人より恐怖体験、苦痛体験はより強く残るような気がします。

 オイラは繊細と必ず言われるほどなので、きっと繊細な心なのでしょう。その心を持っているオイラが、体罰当たり前の部活で思春期を過ごせば、かなり記憶が強化されて、すでに終わったことでも、必ず殺されると思うほど暴力を振るわれ、悪い結果になると記憶が固定化されてしまい、社会人になってからでも、より悪循環に陥るんではないかなと思いました。

 こういったことを考えると、根性論がいかにおかしなことか、押し付けの教育がいかに「悪い記憶には何の効果もないどころか、逆効果にしかならず、更に悪い記憶が強化される」ことがわかるかなと思います。

 前述したように、ランニングが海馬に新しい神経回路を作ることを促す作用があるようなので、ウォーキングなども効果が無いかな?と期待しています。

 まぁ、その前にランニングをやれよって話ですがwww

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