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アダルトチルドレンとうつ病の関連(うつ病の初心者向け総合ガイド)

 親からの虐待や肉体的・言動的暴力、両親の不仲などによって、家庭が子どもにとってあるがままでいいという安心感が無く、子どもを養育する機能を果たさない家庭を「機能不全家族」といいます。外から見れば健全な家庭でも、子どもへ過剰な期待や、過剰な甘やかしをする親なども「機能不全家族」となるようです。

 機能不全家族の子どもは、家庭を支えるために、家族から期待される役割を演じ「よい子」として振る舞います。「よい子でないと捨てられる」という強い思いからこのような行動パターンを身につけいき、自分の感情を素直に表現できなくなっていきます。

 このような生き方は、機能不全家族のなかで生きていくために必要な方法なのですが、成人してひとりで生きるようになると、人間関係に行きづまります。

自分がなんのために生きているのか分からなくなったり、緊張で疲れてしまうこともあるようです。このような過度の自己抑制や緊張は、そのうち限界が来ます。ある日突然崩れ、酷い倦怠感や動くことの困難さから、自分自身の無力感に苛まれます。これがうつ状態へと悪化させる要因となるようです。

1.うつ病の原因としてのアダルトチルドレン

 アダルトチルドレンは、幼少期の家庭環境や親との関係が、成人後の心理的な影響を与え、それがうつ病につながることがあるようです。

1.幼少期のトラウマと感情の抑圧

 幼少期に親からの虐待、過剰な期待、無関心など、トラウマ的な経験をすることが多い環境にいると、子どもは自分の感情や考えを自由に表現できなくなります。その結果、子どもは感情を抑え、感情に対して無感覚になることがあります。

 このような感情の抑え過ぎは、成人後にストレスやプレッシャーに適切に対応できなくなり、うつ病の引き金になるようです。

2.歪んだ自己イメージと低い自己肯定感

 親からの否定的な評価や批判、愛情の不足などを経験すると、自己イメージが歪んでしまいます。「価値がない」「愛される存在ではない」という誤った信念をアダルトチルドレンは持ちやすくなります。

 このように自己肯定感が低くなると、自己否定や無力感、罪悪感を引き起こし、慢性的なストレスになります。このストレスの蓄積が、うつ病を発症するリスクを高めます。

3.ストレスへの適応ができない

 アダルトチルドレンは幼少期にストレス対処法を学ぶ機会が少ないため、成人してからストレスに対して適切に対応することが難しくなります。困難な状況になったときに、逃避や抑圧といった対処法を取り、適応できないことが多くなります。

 適切にストレスに対応できないことで、ストレスが蓄積され続け、うつ病になることもあるようです。

4.他者への依存と共依存

 幼少期に安定した愛情を受けることができなかった子どもが成人すると、相手に過剰に依存したり、共依存関係に陥りやすくなるようです。相手に対して強すぎる期待をし、それが満たされないと深い失望や孤独感を感じてしまいます。特に人間関係が破綻したり、他者から拒絶されたりすると、うつ病を引き起こすことがあるようです。

5.慢性的なストレスとトラウマのフラッシュバック

 アダルトチルドレンは、幼少期に経験したトラウマが成人後も続き、繰り返しフラッシュバック(再現)されることがあるようです。例えば職場や人間関係で幼少期に感じたプレッシャーや無力感などがフラッシュバックされることがあります。
 このようなフラッシュバックは、慢性的なストレスとなり、うつ病の原因になる可能性があります。

6.孤立感の増幅と社会的な支援が受けられないことの弊害

 アダルトチルドレンは人と信頼関係を築くことが難しい場合もあり、社会的に孤立しやすい傾向があるようです。また、助けを求めることができない、または助けを受け入れることが難しい場合があります。幼少期の経験が、助けてもらってはいけないなどの意識に結びついている時もあるようです。
 社会的な支援をうけられず、孤立感が増すことは、うつ病のリスクを高め、症状を悪化させる要因になります。

7.過剰な自己要求

 親から過剰な期待やプレッシャーを受けて育つことが多いアダルトチルドレンは、成人後も自分自身に過剰な要求を課すことがあるようです。完璧主義や過重労働が生じやすく、ストレス過多になりやすいです。
 この過剰な自己要求が続くと、ストレスが限界を超え、うつ病の原因となることがあるようです。


な~んか、オイラいくつも当てはまるんだが~(;^_^A

2.アダルトチルドレンが抱える特有のうつ病の症状ときっかけ(トリガー)について

 アダルトチルドレンは、大人になってからも生きにくさを感じることが多いです。その結果、特有のうつ病の症状が現れることがあります。以下に、アダルトチルドレンが抱える特有のうつ病についてお伝えします。

1.自己否定感や低い自己肯定感

 アダルトチルドレンは、幼少期に親や周囲からの批判や過度な期待を受けた経験が多く、自分自身を否定する傾向があります。この自己否定感が強まり、自己価値を感じられず、うつ状態に陥ることがあります。

 例えば、他人からの批判や自分の失敗、他人との比較がトリガーとなる事があるようです。他人からの批判や自分の失敗が、幼少期に受けた否定的な評価を思い起こさせ、自己否定感が強まります。

 また、他人と自分を比較し劣等感を感じる状況が続くと、自己肯定感を低下させてうつ病になるケースが多いようです。

2.強い罪悪感や羞恥心

 アダルトチルドレンは、自分が何かを間違えたと感じたとき、過剰に罪悪感や羞恥心を抱きやすいです。この感情が続くことで、自己評価がさらに低下し、うつ症状が深刻化します。

 例えば失敗やミス、あるいは人間関係のトラブルが強い罪悪感や羞恥心を抱く原因になるようです。仕事や日常生活での失敗が、過去に親から受けた厳しい叱責や罰を思い出させ、強い罪悪感を引き起こし、うつ病の一因になる事もあるようです。

 また、他者との衝突や誤解が、自己責任と感じ、過剰な罪悪感を抱く原因となって、うつ病を引き起こすこともあるようです。

3.人間関係のトラブル

 アダルトチルドレンは、幼少期の不健全な家庭環境が原因で、人間関係の構築が難しい場合があり、孤独感や疎外感を感じやすく、それが結果としてうつ病の一因となることがあるようです。

 例えば、親密な関係の要求や、拒絶や無視などが挙げられます。親しい友人やパートナーから親密さや感情の共有を求められると、幼少期のトラウマが蘇り、恐怖や不安が増して苦しくなります。

 また、他人からの拒絶や無視が、孤独感を増し、幼少期の疎外感を再現させることで、うつ病を発症することもあるようです。

4.過剰な責任感や完璧主義

 アダルトチルドレンは、幼少期に家族を守るために過剰に責任を負ったり、完璧主義になる傾向があります。大人になってからも、この傾向が続き、ストレスやプレッシャーが大きくなり、うつ症状を引き起こすことがあるようです。

 例えば、過剰な責任感や自己評価の低さが挙げられます。職場や家庭での高い期待が、幼少期に親から受けたプレッシャーを思い起こさせ、過剰な責任感から潰れてしまったりします。

 また自分が完璧でないと感じる状況が続くと、自己肯定感を低くしていくため、うつ状態を引き起こすことになるようです。

5.感情の抑圧と感情的な麻痺

アダルトチルドレンは、幼少期に感情を素直に表現することを禁止されたり、抑圧されてきたことが多いため、感情を感じなくなる場合があるようです。感情の麻痺は、無気力や無関心といったうつに繋がることがあるようです。

 例えば、一般的に感情的になってもおかしくないような場面でも、幼少期に感情を抑圧された経験を思い出し、自分の感情を押さえ込んだりするようです。また、過度なストレスが、感情を抑え込むことを習慣化し、自分の感情に対して鈍くなることがあるようです。

 しかし、いずれの場合にも、非常に強いストレスがかかっていて、うつ病につながることがあるようです。

6.自己否定的な思考

 「自分には価値がない」「自分はなにもできない」といった自己否定が根底にあるため、ネガティブな自動思考がうずまき、うつ状態を悪化させることがあります。

 例えば、誰かからの否定的なコメントやフィードバックが、自己否定的な思考を強化し、悪循環に陥ることがあるようです。また、自分への過剰な期待が、達成できないと感じたときに自己否定感を強く感じさせる原因になり、うつ病になることがあるようです。

7.依存や共依存の問題

 アダルトチルドレンは、幼少期に親との不健全な依存関係が形成されていることがあり、成人後も他者に対して過度に依存したり、逆に他者を過剰に支配しようと共依存関係を築くことがあるようです。

 例えば孤独感や不安が強まると、他者に依存したり、共依存関係に入りやすくなるようです。また、過去のトラウマが蘇ると、不安定な依存関係に頼る傾向が強まったりし、それがうつ病になりやすい精神状態になるようです。

8.過剰な防衛機制の発動

 アダルトチルドレンは、幼少期に身を守るために身につけたこと(例:逃避、自己否定、投影など)が過剰に反応してしまい、対人関係の困難さや自己評価の低下をもたらすようです。この結果、にうつ状態を引き起こすことがあるようです。

 例えば、過去に心の傷を負った場面と似たような場面が、現在の状況で再現されると、過剰な防衛反応(逃避、攻撃など)をしてしまうことがあるようです。また、自分が脅かされると感じると、幼少期に身につけた防衛反応が起こり、対処が困難になったり、パニックになったり、過剰に攻撃してしまったりするようです。

さいごに

 ここまで調べてきて、やっぱり自分はアダルトチルドレンかもしれないなと思いました。共依存など以外は全てあてはまっているように思います。

 今から治せるかどうかはわかりませんが、トリガーとなっている事の背景を整理して、自分が心の中で対処できることを増やしていこうと思います。

何はともあれ、これらのことは薬でどうしようもなく、せいぜい不安を軽くするぐらいしかできません。心がこうやって育ってしまった以上、こころを正しく矯正するようないわば「こころの整体」を施す必要があるかなと。

 整体も一度やったからといって、そのあと悪い姿勢をしていたら元通りになってしまうのと一緒で、日々の心がけや、心を整え続けることが重要かなと思いました。


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