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ジャーナリングと引き寄せの法則

「引き寄せの法則」と聞くと、少しスピリチュアルな印象を持つ人もいるだろう。
しかし、自己啓発の世界では「思考は現実化する」や「潜在意識を活用して、なりたい状況を引き寄せる」など、これらを実践的に捉えた手法が多く提唱されている。
ポイントは、実現したいイメージを意識し続けることで、行動や思考に変化が起こり、その結果、理想に近づいていくというプロセスだ。
そして、この「引き寄せの法則」を日々の生活で活かすうえで、特に相性が良いのがジャーナリングだ。



1. 引き寄せの法則とは

「引き寄せの法則」とは、自分が強く望むイメージや状況を具体的に思い描き、日々意識し続けることで、それを実現しやすくする考え方をいう。

  • 何でも思い描けば必ず実現するわけではない
    現実的には、イメージしただけで自動的に起こるわけではない。だが、強く意識した目標や夢に近づく行動が自然と増え、結果として“思い描いた状況に近づきやすくなる”という効果は少なからずある。

  • 代表的な例:『思考は現実化する』
    ナポレオン・ヒルの著書をはじめ、ビジネスやセルフヘルプの分野で多く語られてきた。書籍やセミナーで紹介される事例の中には、綿密なイメージづくりと行動が功を奏して成功をつかんだ人の話が多い。


2. ジャーナリングが「引き寄せの法則」と好相性な理由

2-1. なりたい姿が自然と見つかる

ジャーナリングでは、日常的に自分の考えや感情を“書き出して”整理する。

  • 日々の何気ない気づきがヒントに
    書いているうちに「こうなれたら幸せだ」「こういう仕事がしたいかも」といったフレーズが自然と出てくる。最初は漠然としていても、繰り返し書くことで自分の本音や理想が浮かび上がる。

  • 潜在的な願望や価値観を顕在化
    頭の中だけで考えていると、曖昧なまま終わりやすい。しかし書くことで、「自分は本当にこうなりたいんだな」という認識が明確になる。

2-2. 具体化が進む

何度も「こうなりたい」「こういう暮らしをしたい」と書くことで、理想のイメージがどんどん鮮明になっていく。

  • 書き出すたびに別の角度が見えてくる
    今日は「経済的にゆとりを持ちたい」と書き、明日は「時間の自由を大切にしたい」と書く――そうして少しずつ理想像に厚みが増していく。

  • 具体化されるほど行動に移しやすい
    目指すゴールが曖昧だと次の一歩が見えにくいが、詳細なイメージを伴うと「じゃあ、今日はこの行動を取ってみよう」と行動プランを立てやすくなる。

2-3. 日々意識する仕組みになる

引き寄せの法則では、「思い描き続けること」が大切だとよく言われる。

  • ジャーナリングで“繰り返し”が自然に行われる
    毎日、あるいは定期的にノートを開く習慣があるなら、目標や理想を書き加える機会が自然と増えていく。

  • 壁に貼るよりも継続的にアップデートしやすい
    「理想の姿を紙に書いて貼る」という手法もあるが、書きっぱなしになりがち。ジャーナリングなら、日々変わる状況や考えを反映しながら“更新”できる。

2-4. 行動の整理と前進が可能

ただイメージするだけでなく、「具体的にどう動くか」まで書き出すことで実行力が高まる。

  • ジャーナリング内でアクションプランが生まれる
    「こうなるためには、まず○○を試してみよう」といった発想が自然に出てきやすい。

  • 振り返りで改善できる
    一度行動してみた結果を再度ジャーナリングで振り返れば、「ここは良かったが、ここはもっと工夫できる」と改善策を洗い出せる。こうして前進のサイクルが回りやすくなる。

2-5. 成功体験を積み上げられる

行動してみて、うまくいったり、少しでも近づいたと感じられたら、その“実感”をジャーナルに書き留める。

  • “達成した”という証拠を可視化
    GMO代表の熊谷正寿氏の著書『一冊の手帳で夢は必ずかなう』でも書かれているように、書き留めることで小さな成功体験を記録し、さらにやる気を高める効果が大きい。

  • 失敗も学びに変える
    もしうまくいかなくても、ジャーナリングで改善策や気づきを書き出すことで、次のステップへとつなげやすい。


3. 具体的なジャーナリングのやり方

  1. 日常の気づきを書くところからスタート
    「今日は天気が良かった」「上司に褒められて嬉しかった」といった他愛ないことでもOK。そこから「もっとこうなったらいいのに」と繋がるかもしれない。

  2. 理想・夢が浮かんだら何度でも書く
    毎日同じようなことを書いても構わない。書くたびに見方が深まり、イメージが洗練されていく。

  3. アクションのアイデアも加える
    「明日はこのタスクにチャレンジしてみよう」「次の休日に○○を勉強してみよう」など、小さな行動でもいいので、具体化を進める。

  4. 定期的に読み返す
    週末や月の終わりなど、区切りのタイミングでノートをぱらっと見返してみる。自分の変化や進歩がわかると、さらにモチベーションが上がる。


4. まとめ

「引き寄せの法則」はオカルト的な魔法ではなく、自分の意識や行動を、目標に合わせて最適化していくための方法論と捉えるとわかりやすい。
ジャーナリングを日常的に行えば、なりたい姿が自然と浮かび上がり、具体化され、意識に定着していく。
さらに、その都度の行動を整理し、振り返ることで、少しずつゴールへ近づく実感を得やすくなる。

もし「特に目標がない」と感じる人でも、日々ジャーナリングを続ければ、思いがけない場面で「これかもしれない」という目標や夢が見つかるかもしれない。
なりたい自分や実現したい未来に向けて、ぜひジャーナリングを“引き寄せの実践ツール”として活用してみてほしい。

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